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価格:7,700円(税込)
2024年4月22日発売
PRODUCTS
#17 暖流3年貯蔵 aged 3years
Mead Cask Finish
ALC. 47%
容量:720ml
有限会社 神村酒造
製造担当者:渡久地 洋平

企画:古謝 雄基

原料米:タイ米 (酒造共同組合)

黒麹菌株:石川種麹店通常株

酵母株:ハイビスカス酵母(HB-T25)

蒸留器方式:横型間接(常圧)

蒸留年月日:2020.08.15

【後熟に関する情報】樽No.2023

①First fill cask in/out:2023.09.15/10.06

②Second fill cask in/out:2023.10.13/11.04

※上記①②をブレンド後、濾過により吸光度を調整

樽購入元:ANTELOPE株式会社

原料米:タイ米 (酒造共同組合)

黒麹菌株:石川種麹店通常株

酵母株:ハイビスカス酵母(HB-T25)

蒸留器方式:横型間接(常圧)

蒸留年月日:2020.08.15

【後熟に関する情報】樽No.2023

①First fill cask in/out:2023.09.15/10.06

②Second fill cask in/out:2023.10.13/11.04

※上記①②をブレンド後、濾過により吸光度を調整

樽購入元:ANTELOPE株式会社

STORY
蜂蜜の醸造酒”ミード”と泡盛の組み合わせ
今帰仁酒造さんと造ったshimmer#15 千年の響 Madeira Cask Finishを始めとして、shimmerでは樽貯蔵泡盛のカスクフィニッシュに取り組んできました。 泡盛の持つ従来の香り・風味に後熟に使用した樽の風味付けを行うものです。
新たな味わいの泡盛を検討する際に、泡盛の持つと言われるバニラ様の甘い香りに新たな風味をつけることは出来ないか、ということを考えていました。 樽貯蔵の焼酎ではシェリー樽などのワイン的な要素の風味が使われることがありますが、“甘さ”という点に絞って考えた際に「蜂蜜」が思いつきました。 「バニラの香り」と言われる泡盛に蜂蜜の風味をつけることで、“はちみつバニラ”を造ることができるんじゃないか、という視点です。
そこで、日本国内でミードの樽貯蔵を手掛ける滋賀県のANTELOPEさんにお声がけをさせていただきました。 米から造られる日本酒やブドウから造られるワインなど、様々な醸造酒が各地で親しまれていますが、蜂蜜から造られるのが“ミード”です。
ミードは一説には世界最古のお酒と言われ、蜂蜜と水と酵母だけ作るお酒です。 こうしたシンプルなミードはトラディショナルミードと呼ばれる一方、ANTELOPEさんはそこにボタニカルやフルーツといった副原料を加えた自由な発想のミード、“クラフトミード”を造る日本初のクラフトミーダリーです。
ミード樽と合わせる“バニラ”な泡盛を
shimmerの取り組みをANTELOPE現代表の谷澤さんに紹介したところ、快く樽を提供していただくことになりました。 ミード樽が手配の次に検討するのは、どこの泡盛メーカーさんの原酒を使うかになります。候補に上がったのが、今回の神村酒造さんの『暖流』。 令和5年度泡盛鑑評会でもバニラ香が評価され、沖縄県知事賞を受賞するなど、ミード樽に合わせる原酒として、どのような変化があるのか期待が大きいメーカーさんでした。 神村酒造の工場長とANTELOPEさんを一緒にどのミード樽を使うかを検討し、神村酒造さんがバーボン樽貯蔵を行っていることから、ANTELOPEさんのバーボン樽貯蔵ミードの樽を利用しよう、ということになりました。 更に、谷澤さんからの申し出で「折角ならカスク交換をしよう」と、前代未聞のミードと泡盛のカスク交換が行われることになったのです。
ANTELOPEでの樽の送り出し
今回、ANTELOPEさんで神村酒造さんと交換する樽出しをするということで、実際に現地にお伺いしました。 まずは、ANTELOPEさんのもう一人のメンバーである岡田さんが、今回送る樽からミードを抜いていきます。
樽出ししたミードは琥珀色に染まっており、樽の甘い香りがしながらも複雑でビターな味わいでした。
そして、ミードを抜いた樽が乾燥してしまわないよう、何回かに分け樽全体にお湯をかけていきます。
こうして移送用に仕上がった樽を滋賀県から沖縄県の神村酒造に送っていきます。最後にANTELOPEの二人と記念撮影をしました。


神村酒造での樽の受け入れ
今回のshimmerは泡盛の品目でリリースするため、吸光度の問題をクリアする必要があります。 そのため、入れる原酒も同蒸留日ながらも一方はバーボン樽貯蔵、そしてもう一方はステンレスタンク貯蔵の原酒をブレンドし、樽香を残しながらも吸光度の幅をもたせられるようにしました。
樽入れの準備が整い、さっそく渡久地工場長によって原酒が樽に詰められていきます。最初はポンプで一気に原酒を詰めていき、
最後は手で容量を微調整していきます。そして、樽に入れきったことを確認したら、樽に栓をして後熟に入りました。
今回の後熟は先にも挙げた通り、吸光度の問題から色味の出方と風味の付き方を日々チェックしていきます。 結果として初回に樽入れした原酒は色味が濃く、工場長の提案でセカンドフィルも造り、ファーストとセカンドをヴァッティングすることで色味を調整することにしました。
スイーツ泡盛、と呼べるのではないだろうか
出来上がった製品サンプルを渡久地工場長から提供いただき、shimmerチームで試飲会を行った結果、とてつもない甘さに一同驚きます。 ミードと泡盛の組み合わせによる可能性が拓けたと思いました。 先行試飲として各種ウイスキーフェスなどで提供した際も、特に女性からの支持が高く、新たな泡盛のジャンルになるのではと感じるほどです。 原酒自体も3年貯蔵と、まだまだ熟成の幅もありつつ、47度の高度数で仕上げて頂いたこともあり、瓶内熟成による今後の成長も非常に興味深い泡盛が出来上がりました。 本製品は、樽を提供いただいたANTELOPEさん、そしてその樽をうまく仕上げた神村酒造さんのおかげで出来た特別な一本、スイーツ泡盛をお楽しみください。
TASTING NOTE
Bar Tasting Clubオーナー
儀部 頼人 Yorito Gibu
― 琥珀色のコラボレーション―
人類が初めて造り出したお酒と言われる「ミード」。 はちみつを原料に造られた琥珀色のこのお酒は、何とも素朴で、そして心が安らぐやさしい甘さをもっています。 そして泡盛メーカーとして初めて、1958年から樽熟成に挑んだメーカーが神村酒造。その琥珀色の傑作泡盛があの有名な「暖流」。 この度shimmerプロジェクトがこの二者を引き合わせました。世界最古と沖縄最古。この「琥珀色のコラボレーション」は我々の興味をひかずにはいられません。 いったいどの様なお酒になったのか、さっそくテイスティングしてみたいと思います。

【香り】
グラスに注ぎたては薄いヴェールを羽織っていますが、すぐにミード樽と原料のお米由来のハニートーストの様な、甘く香ばしいアロマが現れます。 その後レモンキャンディーの様な柑橘系の香り、奥の方にソルティー感。そこから次第にダージリンティーのニュアンスが現れます。

【味わい】
今までに体験した事のない味の組み合わせに、一瞬心がぽ~っとしますが、おだやかにはちみつの味わいが顔を覗かせてくれます。 それに続くように、元酒である「暖流」の樽熟感も現れ役者が揃います。その後この二つの主人公がワルツを踊るかの如くグラスの中を漂います。 ミネラルウォーターで割るとソーテルヌ、トカイワインの様な豊かで上品な味わいが楽しめます。

今回もshimmerの想像をはるかに超えてくる新作に心が躍らされました。こんなお酒が自分の生きている時代で楽しめるとは! ミードと言うお酒を知らなかった方々にその存在を紹介するとともに、泡盛の奥深さ、多様性、そしてポテンシャルの高さを知らしめる作品になったのではないでしょうか。 この作品はかなりの注目になると思われますので、発売日でのご購入を強く推奨いたします。
DISTILLERY
有限会社 神村酒造
〒904-1114 沖縄県うるま市石川嘉手苅570 >>MAP
TEL:098-964-7628
WEB:https://kamimura-shuzo.co.jp/
沖縄県中部、自然豊かな石川高原にある神村酒造。 戦後のビールやウイスキーが主流の時代、初めて樽貯蔵の泡盛を開発した先駆者であり、代表銘柄の一つの『暖流』、またそのハイボールである『暖ボール』は沖縄県内でも広く親しまれています。『暖流』や『守禮』などの主力商品は国内外でもいくつもの金賞を受賞し、高く評価されています。 また、酒造所の見学や古酒預かり、泡盛ファンのための取り組みにも力を入れています。
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