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価格:3,850円(税込)
2023年3月16日発売
PRODUCTS
常盤 tokiwa
汲水歩合130%仕込
ALC. 44%
容量:720ml
合資会社伊是名酒造所
製造担当者:仲田 詢弥

企画:古謝 雄基

原料米:タイ米(酒造組合)

蒸米時間:65分

黒麹菌株:石川種麹店通常麹

製麹期間:48時間

汲水歩合:130%

酵母株:泡盛101号酵母

もろみ発酵日数:34日

蒸留器方式:横型(常圧)

末垂ALC.濃度:10%

蒸留後ALC.濃度:48.7%

原料米:タイ米(酒造組合)

蒸米時間:65分

黒麹菌株:石川種麹店通常麹

製麹期間:48時間

汲水歩合:130%

酵母株:泡盛101号酵母

もろみ発酵日数:34日

蒸留器方式:横型(常圧)

末垂ALC.濃度:10%

蒸留後ALC.濃度:48.7%

STORY
泡盛の可能性を広げる「汲水歩合130%」
“汲水歩合130%”という話を泡盛メーカーの製造者に伝えると、「そのような汲水歩合で泡盛が造れるのか?」と多くの方が驚きを隠せません。
通常の泡盛の汲水(“もろみ”に投入する水)歩合は、原料米に対して約170%~180%となり、今回の130%は40ポイントほど水分量が減った、通常の泡盛製造では考えられない造りなのです。
最初の写真が実際の汲水歩合130%で仕込んだもろみタンクの様子となり、近づいて見ると液面の上澄みがなく、櫂入れの様子からも撹拌が液体ではなく米が多く含まれていることがわかります。
2枚目の写真は通常の汲水歩合のもろみタンクとなりますが、液面が蛇管の曲がっている位置にあることから水位の違いを実感できると思います。


汲水歩合を下げた「濃厚なもろみ」とは
「汲水歩合を下げた泡盛」というと、単純に言えば投入する水を減らすだけなので、簡単にできそうな気もしますが、そうした泡盛が市場にない理由について2つの観点からご紹介します。
まず1点目は「アルコール収得量」の問題です。
戦前の泡盛造りでは汲水歩合が110%程度だったということも言われていますが、とある泡盛メーカーの話では「当時の製麹技術が未成熟だった」ということが汲水歩合を下げる理由として想定されていました。
つまり、製麹が不完全だったため、より水分量の少ない、詰まった“もろみ”を仕込むことで、クエン酸量を担保し腐造を防いでいた、という考え方です。 しかし、現代では製麹の技術が向上したことで、クエン酸不足による腐造のリスクを下げつつ、汲水歩合を高める=水分量を増やしつつ、アルコールの収得量を確保することが可能となったのです。
汲水歩合が上がり、もろみの絶対量が増える、ということはアルコールの収得量も増え、アルコールの収得量が増えることは1度の造りで生産できる「泡盛」の本数が増えます。 経営的な側面で考えた際に、製麹技術が向上した中で、水分量を40ポイントも減らしたもろみを造ること自体がある種、挑戦的な造りとなっているのです。
そして、2点目に「もろみ粘度が高い分、製造の手間がかかる」ということが挙げられます。
汲水歩合が低いため、もろみの粘度が高まり、櫂入れ(撹拌)にも負担がかかります。実際に今回の泡盛を仕込んだ伊是名酒造所の仲田さんも、あまりの粘度に人力の限界を感じることもあったそうです。
その他にも、もろみ粘度が上がることで、蒸留における「焦げ付き」のリスクも高まります。単純に水分量が減るので、通常のもろみよりも焦げ易く、蒸留後の“もろみかす”の清掃も手間となります。 以下の写真が蒸留後の蒸留器内部の様子ですが液面が数センチ程度しか残っていないことがわかります。


低汲水歩合泡盛を伊是名酒造所で造る期待
沖縄本島北部の運天港からフェリーで小一時間ほどの風光明媚な伊是名島で造られる泡盛は、泡盛好きが必ず通る道。
伊是名酒造所は、泡盛愛好家の中でも「この味は伊是名の味だ」という支持を確立しつつも、近年ではアジア最大級の酒類品評会である「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2022」の焼酎部門で最高金賞を受賞、 フランスの一流ソムリエらが選ぶ最高の日本酒コンクール「Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール2021」の泡盛部門でもプラチナ賞を受賞するなど、泡盛好き・専門家の両方から評価される実力派の酒造所なのです。
そんな伊是名酒造所の泡盛を一言で表現すると「穀物を感じる、骨太でクラシックな造りの泡盛」。
通常の造りでさえ、骨太と称される濃厚な味わいを持つ伊是名酒造所の泡盛のもろみを、より濃厚に仕上げることで、泡盛の一つの到達点になると考えています。 本製品は2023年3月以降に数量限定で販売予定となります、是非リリースを楽しみにお待ち下さい。
商品の購入希望のお客様は本ページにてメールアドレスをご登録ください。発売開始時にはご登録いただいたメールアドレス宛に通知を行います。
VOICE

合資会社伊是名酒造所

仲田 詢弥

これまでの造りには無い濃厚な香り・クセ・味わい
今回の汲水歩合130%の泡盛を造り終えて、蒸溜液をテイスティングした際に、これまでの造りでは感じた事のない濃厚な香り・クセ・味わいと共に、熟成させることでの古酒への可能性を大いに感じました。

製造にあたっては、汲水歩合130%のもろみはちゃんと発酵してくれるのか、そして、もろみの量が少ないので蒸溜時の焦げ付きによる蒸溜液への香味成分の移行が心配でした。
しかし、実際に仕込み2日目で醪がプクプクと発酵を始めたのを確認した時はホッとしました。思い返すと、今回のもろみは、通常の仕込みのもろみに比べ、立ち上がりは落ち着いているように感じます。

毎日行うもろみの櫂入れは汲水歩合が130%と通常よりも低いため、普段以上に大変でした。また、実際の蒸溜時は思っていたよりも懸念していた焦げ臭はなく、良い蒸溜ができたのでは思います。
今回の取り組みで、泡盛造りの新たな可能性を感じました。このお酒が熟成し古酒になるにつれどう変化していくのか楽しみです。その為にも貯蔵用と2本で購入をお勧めします(笑)。今回得た経験を今後の泡盛造りへ活かしていきたいと思います。
TASTING NOTE
Bar Tasting Clubオーナー
儀部 頼人 Gibu Yorito
六百年目の新しい景色
構想開始から1年。ついにshimmerプロジェクト第1弾、「伊是名酒造所 常盤」がリリースとなりました。
「メーカーの技術開発力を底上げし、泡盛復興の一助となれば」という南島酒販の思いが形になった瞬間です。
この#1常盤をスタートアップとし、今後も斬新で多様な泡盛が生まれる予定で、私も楽しみにしています。
泡盛誕生から六百年目の新しい景色。泡盛新時代の幕開けにふさわしい造りとなっています。

グラスにそそいだ直後のトップノートはソルティーで、まるで塩キャラメル。
その後に抹茶、わら、うっすら梅干のニュアンスが現れます。さらに開くとレモン、麦茶、最後に綿菓子も顔をのぞかせてきます。
口に含むと、まずトロっとした滑らかな舌触りを感じます。
そして「ミキ※」の様な豊かなお米の甘みを楽しめますが、酒質全体としては「辛口」に分類されると思います。

飲み干したグラスはすぐに洗わないで、そのまま3時間ほど置いてください。
すると尋常ではない甘味が出現してきます。今後の熟成のポテンシャルを実感していただけると思います。

酒質設計の段階から、数年・数十年後の古酒になった時に最高のパフォーマンスを発揮するように醸されています。
リリース時点では荒々しいと感じられる方も居ると思います。
しかしながら古酒になったshimmer常盤を飲んだあなたは、リリース当時購入した自身の先見の明を褒め称えるでしょう。

※ミキ・・・奄美、沖縄地方で米、麦、砂糖等を原料とした甘い飲みもの。口噛み酒が起源とも言われる。
Bar stir laboratory 代表
西崎 宏幸 Nishizaki Hiroyuki
グラスに注いだ際に感じるミネラル感、白い花を連想する香り、磯っぽさが特徴
ストレートでテイスティングすると、味わいは、麹の旨み、お米由来の甘みを感じ、飲んだ後の余韻も長く、アルコール感を感じるまでに少し時差があるように思います。(44度のアルコール度数とは思えないほど飲みやすい)
余韻の香りとしてはローズマリーやレモングラスような青っぽさが心地よく残り、氷を入れロックで飲むとアルコール感がダイレクトに伝わってくる程に変化していきます。
ソーダ割りや、水割りにすると香りは残りつつ、初めから、甘みと旨みが舌の上に広がってフルーティさが増して飲みやすい印象です。
DISTILLERY
合資会社伊是名酒造所
〒905-0604 沖縄県伊是名村字伊是名736番地 >>MAP
TEL:0980-45-2089
WEB:http://www.izenashuzosyo.com/
本島北部からフェリーで1時間ほど、長きにわたり琉球を支配した第二尚氏の初代、尚円王の出身地である伊是名島。
そんな伊是名島で1949年から泡盛造りを行うのがこの「伊是名酒造所」。美しいビーチや起伏に富んだ地形など、風光明媚で素朴な島で造られる泡盛は一口飲めば、”伊是名の酒だ”と分かる、しっかりした香りと味わいを持つ。 小規模の工場で大量生産が難しいものの、手造りによる高品質な泡盛は泡盛ファンからの支持を獲得しつつ、国内外のコンペティションでも数多くの賞を受賞する実力派の酒造所です。

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