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価格:7,700円(税込)
2024年7月29日発売
PRODUCTS
#20 八重泉原酒6年樽熟成
Islay Cask Finish
ALC. 41%
容量:720ml
有限会社八重泉酒造
製造担当者:鈴木 隆之介

企画:古謝 雄基

原料米:タイ米 (酒造協同組合)

酵母株:泡盛101号酵母

黒麴菌株:河内源一郎商店G型

蒸留器方式:横型間接(常圧)

貯蔵樽:フレンチオーク

【後熟に関する情報】

樽購入元:有明産業株式会社

樽製造元:契約により非公開

Cask in date:Mar 29,2024

Cask out date:May 02,2024

原料米:タイ米 (酒造協同組合)

酵母株:泡盛101号酵母

黒麴菌株:河内源一郎商店G型

蒸留器方式:横型間接(常圧)

貯蔵樽:フレンチオーク

【後熟に関する情報】

樽購入元:有明産業株式会社

樽製造元:契約により非公開

Cask in date:Mar 29,2024

Cask out date:May 02,2024

STORY
業界初の「ピート」×「泡盛」へ
shimmerはこれまで、マデイラカスクフィニッシュやミードカスクフィニッシュなど、独自の魅力を持つカスクフィニッシュ製品をお届けしてきました。 そして今回、さらなる挑戦として、泡盛のカスクフィニッシュにおいて新たな一歩を踏み出します。
泡盛業界初のアイラ樽でフィニッシュをかけた樽貯蔵泡盛。古酒の甘い香りとピートのスモーキーさがどのようなハーモニーを作り出すのか、興味深い取り組みとなりました。
石垣島の八重泉酒造に製造を依頼
泡盛メーカー40数社の中でも樽貯蔵を行っているメーカーは数社とそれほど多くありません。 その中でアイラ樽との相性を考えた際に、候補に上がったのが石垣島の八重泉酒造でした。 八重泉酒造では『八重泉樽貯蔵』をはじめ『八重泉バレル』など、石垣島の中でも積極的に樽貯蔵泡盛の製品開発を行っている酒造所となります。 今回はそんな八重泉酒造にアイラ樽をお渡ししました。
樽に入れる原酒の選定から
アイラ樽が八重泉酒造に到着し、八重泉酒造の製造部内にて、どの原酒がアイラ樽でフィニッシュするにあたり最適か、検討を重ねました。 結果として、フレンチオークで6年貯蔵した原酒の利用となります。 保有している樽の中でもフレンチオークでの熟成はゆっくりであるものの、一方で口当たりの滑らかさと余韻が優れているため泡盛との相性を考え今回はフレンチオークを選定したということでした。
まずは「アイラ樽の水ぜんぶ抜く大作戦」から
カスクフィニッシュの作業を行うにあたり、まず最初に行うのが水抜きとなります。 これは、樽が届いてから作業するまでの間に空樽のまま保管していると木材が乾燥して縮んでしまうのを防ぐためと液漏れがないかの確認の為に予め水を張って置いています。今回はその水を抜く所から始まりました。
樽の液面を確認しながらポンプで水を抜いていく作業が続きます。途中、抜いている水の香りを嗅いでみると、水にもピート香が付いており不思議な体験でした。
フレンチオーク樽の原酒を作業タンクに移動
アイラ樽の水を抜いた後に、続いてフレンチオーク樽に入っている原酒を作業タンクに移していきます。 全ての原酒をタンクに移すのではなく、先ほど測定したアイラ樽の容量分だけタンクに移します。

作業タンクの原酒をアイラ樽へ
そして最後に作業タンクの原酒を空いたアイラ樽に詰めていきます。樽の中はもちろん暗いため、ホースの隙間からライト当てることで、入れすぎにならないよう液面を随時確認します。
ポンプの流量を調整しながら規定の液面まで原酒が入りきったのを確認し、最後に栓をします。
詰作業が終了、アイラ樽を保管庫へ移す段取りを進めて、今回の取材は完了しました。 まだ、この段階ではどのくらいの香り付けができるか、樽からの着色がどれだけあるのか未知数の状態です。

貯蔵の中で最終的にはリキュール品目でのリリースに
泡盛の樽貯蔵酒の製品化の際に気にする点が、品目を“泡盛”とするか“リキュール”とするか。いわば、光量規制の問題です。 今回は、八重泉酒造に「最終的な味わいの観点から、最も良い酒質が出せる品目を選択して欲しい」とオーダーしていました。そのため、フィニッシュをはじめてから都度状況を確認いただき、リキュール品目でのリリースがベストということで、製品化に至った経緯がありました。
こうした中で生まれた、業界初となる泡盛とピートカスクのフィニッシュ。
この機会にぜひ味わって下さい。
VOICE

有限会社八重泉酒造

鈴木 隆之介

八重泉が贈る フレンチ×ピート
八重泉酒造では古くから樽での熟成に取り組んでまいりましたが追熟という手法は今まで扱っておらず、さらなる挑戦をするということでプロジェクトに参加せていただくことを決意しました。
ピート樽へ移し替える原酒を選ぶ際、この原酒にピート香が乗ったら面白いだろうなとか、こっちの原酒がいいのではないかと楽しくも悩まされましたがフレンチオーク樽で6年熟成させた原酒を使用することにしました。樽出しの作業中は工場内に甘く華やかな香りが一気に広がりいつも心躍るたまらない瞬間です。ピート樽での追熟を開始して経過観察する度にピート香や更なる苦味が原酒に徐々に加わっていき、どの辺のバランスが良いのだろうかと考えるほど今か今かと樽出しまで待ち遠しい日々がつづいておりました。1か月間の追熟を経てやさしくも甘く華やかな原酒にピートの力強い香りが加わり何とも不思議で面白い味わいへと変化してくれました。今回の鍵となるピート香をより口の中で長く感じていただけるよう食物繊維を少し多めに使用いたしました。 飲みはじめと、飲み終わりで異なった顔を見せてくれる製品に仕上がりっておりますのでゆっくり楽しく飲んでいただければ何よりの幸いです。
本製品を製造するにあたり、関わってくださった皆様、特に今回のプロジェクトにお誘いいただきました古謝様に心から感謝申し上げます。
TASTING NOTE
Bar Tasting Clubオーナー
儀部 頼人 Yorito Gibu
― Dreams come true! ―
shimmerプロジェクトもついに#20に到達しました。 これまでのシリーズで、泡盛の持つ「ハードリカー」としてのポテンシャルの高さは皆さんご承知の通りかと存じますが、そうなるとお酒マニアとしては「アレ」をやってみたい!と必ず思うことが有ります。 「アイラモルトの樽でフィニッシュをかけたらどうなるのか?」そういう我々の期待を当然のように汲み取り、やってくれました「八重泉原酒6年樽熟成Islay Cask Finish」 どこの蒸留所の樽が使われているかは非公開ですが、出来るだけ具体的名前を挙げてテイスティングコメントをしたいと思います。

【香り】
グラスに注ぐと、まず青リンゴの香りと、ほのかなメスカルのニュアンスを感じます。 開いてくるとスコッチウイスキーの「ボウモア」に感じられる様なピーチ様のトロピカル感が前面に現れてきます。 アイラモルトに感じる心地よいソルティー感、ほのかに黒糖を思わせる甘みも楽しむことができます。

【味わい】
まずは樽由来の大人のビター感、香りから想像する期待を裏切らないトロピカル感とピートのアクセント。ピート感は体感で0.1ppmほど。 アイラウイスキーの「ブナハーブン」よりも穏やかで、穏やかに寄り添っている印象です。 飲み込んだ後、鼻に上がってくるアフターフレーバーにアーモンドやナッツ類の香ばしい香りが乗ってきます。

今回この企画を担当したのは、東京農業大学・大学院を卒業し、現在は八重泉酒造で製造を担当している鈴木隆之介氏。 樽熟成による酒の化学反応についての知識に裏付けされ、卓越した「職人の技」で造り出された唯一無二の「Awamori Islay Cask Finish」。 泡盛の分厚いボディーにオーク樽のエレガントさに加え、ピートのアクセントを纏ったこの一本は、泡盛の「ベーススピリッツ」としてのポテンシャルの高さをありありと見せつけてくれます。 そんな至高の蒸留酒がこの日本の小さな島にひっそりと鳴りを潜めていたとは!我々はもっと泡盛の事を探求する必要が有りそうです。
DISTILLERY
有限会社八重泉酒造
〒907-0023 沖縄県石垣市石垣1834 >>MAP
TEL:0980-83-8000
WEB:https://yaesen.com/
石垣島にある大手泡盛酒造所のうちの一つである八重泉酒造。石垣島の酒造所特有の直火蒸留を活かした伝統的な泡盛から県産米、樽貯蔵の泡盛、リキュールなど幅広い商品を手掛けてます。世界的な酒類品評会でも数々の賞を受賞し、高い評価のある酒造所です。
ITEM

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