個性的な白百合の“個性”をより強くするために
このshimmerシリーズの白百合でも何度も触れているように、池原酒造の白百合を紹介する際に「個性的」という言葉が多く利用されます。
#2と#3では、『白百合イヌイ』とは異なる単一麹菌の『白百合アワモリ』『白百合サイトイ』、
そして#4では『白百合イヌイ』の正当進化となる『101ハイパー酵母』という発想で白百合の個性を探していく企画を進めていきました。
そして、その白百合シリーズの最後の製品を考えた際に、「“個性的”と多くのシラユリストが好む『白百合』そのものをより個性的にする」という方針で企画されたのが、 この『shimmer#5 白百合 ウイスキー酵母PinnacleG仕込(以下、shimmer#5)』となります。
そして、その白百合シリーズの最後の製品を考えた際に、「“個性的”と多くのシラユリストが好む『白百合』そのものをより個性的にする」という方針で企画されたのが、 この『shimmer#5 白百合 ウイスキー酵母PinnacleG仕込(以下、shimmer#5)』となります。
我々、shimmerチームは製品を企画するにあたり、うるま市にある沖縄県工業技術センターに伺い、そこで試験的に少量製造された60種類弱の泡盛ライブラリのサンプルを全てチェックしました。
そのサンプルの中でも、特別際立っていたのが、この今回利用するウイスキー酵母PinnacleGだったのです。
香りの強さや飲んだときにアタック感など、個性際立つサンプルとなり、非常に荒々しい印象さえ覚えました。
それから数ヶ月、「どうすれば白百合をより個性的にできるのか」と思案している中で、あの「ウイスキー酵母」を白百合で使ったらどうだろうか、という意見がでました。
早速、池原さんに連絡し、その旨を伝えた処、「やったことがないので、どうなるか分からない。個性が強すぎて、器材の洗浄もいつもより念入りにしないといけないかもしれないが、やりましょう」という前向きな返答をいただき、4部作の最後の製品として動き出しました。
早速、池原さんに連絡し、その旨を伝えた処、「やったことがないので、どうなるか分からない。個性が強すぎて、器材の洗浄もいつもより念入りにしないといけないかもしれないが、やりましょう」という前向きな返答をいただき、4部作の最後の製品として動き出しました。
米しか使用していない泡盛なのになぜか感じるウイスキーさ
出来上がったshimmer#5ですが、実際にテイスティングを行ってみると、the泡盛の造りなのに、どことなくグレーンウイスキー様を感じます。
そして、shimmer#2~4にはない、アタック感と、まさに今までの白百合にない、個性的、特徴的な白百合が出来上がりました。樽に入れてみることで新たな発見もあるかもしれないという期待感のある味わいです。
興味のある方は、ぜひ樽スティックを入れてみて、擬似的に樽貯蔵のshimmer#5を造ってみる楽しみもあるでしょう。
実際、shimmerチームで作成したサンプルのshimmer#5樽スティックは試飲で高評価をいただき、全てなくなってしまいました。
泡盛の持つ麹の雰囲気にグレーンウイスキーの持つ穀物感、樽スティックによる風味が丁度良いバランスで整った際には、市販されない唯一無二の白百合となるでしょう。
こうした「自分だけの泡盛、自分だけの白百合」を育てる楽しみ方も挑戦してみてはいかがでしょうか。