繊細な泡盛で知られる米島酒造でワイン酵母を醸す
shimmerでコラボする酒造所を公開した際に、米島酒造の参加には多くの泡盛ファンから期待の声があがりました。
『久米島』『美ら蛍』など、繊細で穏やかな酒質から多くの泡盛ファンから支持される米島酒造から酵母を変えた泡盛をリリースされると言われれば、泡盛ファンであれば期待せずにいられないでしょう。
shimmer#6では清酒酵母である「まほろば吟酵母」、そしてこの#7ではワイン醸造で利用されるワイン酵母Eleganceで泡盛を造り上げます。
Eleganceはワイン醸造においてはピーチ、メロン様の香りを産生し、白ワインで世界的に人気の酵母。
そんなEleganceを泡盛醸造に使いながら、繊細な泡盛造りで知られる米島酒造さんの技術で仕上げていくのが、この#7となります。
出来上がったのはワインのようなもろみ
shimmerチームも仕込みの2日目に米島酒造さんにお邪魔したのですが、その時には既に発酵が始まっており、もろみからは同時に仕込んだ「まほろば吟酵母」のタンクと全く異なる香りが漂っていました。
「まほろば吟酵母」は、清酒用酵母ということもあり青りんご様の香りが、そして「Elegance」からは、米のみで仕込んでいるはずなのに、本当にブドウのような酸味のあるフルーツの香りがしていました。
当時、チーム内でもこの香りの違いに驚いた事とこれから出来上がる泡盛への期待感を募らせました。この製品は29日間の発酵期間を設けていますが、終盤に田場社長からの電話で「香りが通常(101号酵母)と全く異なる、このもろみを搾って飲んでも美味しいと思う(笑)」という話があったのが印象的でした。
古酒化も楽しみな果実感のある重厚な味わい
出来上がったワイン酵母の『久米島』ですが、同一の麹を使った、言わば姉妹作とも言える#6「まほろば吟酵母」と比較すると非常に面白いものが見えてきます。
サイダーのような爽快な味わいの#6に対し、より従来の泡盛の重厚感はありつつ、葡萄のような果実感が残るのが#7でした。
まずはストレートや水割りなどで楽しむことをおすすめします。そして、この重厚感のあるフルーティーさが、古酒化によってどのように変化するのでしょうか?楽しみでなりません。
この先の変化は購入されたお客様ご自身で楽しんでいただければと思います。