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価格:3,950円(税込)
2023年7月14日発売
PRODUCTS
菊之露 kikunotsuyu
保安濾過仕上
ALC. 44%
容量:720ml
菊之露酒造株式会社
製造担当者:山内 豊彦

企画:古謝 雄基

原料米:タイ米(酒造組合)

蒸米時間:60分

黒麹菌株:石川種麹店通常株

製麹期間:【非公開】時間

汲水歩合:170%

酵母株:泡盛101号

もろみ発酵日数:【非公開】日

蒸留器方式:横型(常圧)

末垂ALC.濃度:【非公開】%

蒸留後ALC.濃度:【非公開】%

原料米:タイ米(酒造組合)

蒸米時間:60分

黒麹菌株:石川種麹店通常株

製麹期間:【非公開】時間

汲水歩合:170%

酵母株:泡盛101号

もろみ発酵日数:【非公開】日

蒸留器方式:横型(常圧)

末垂ALC.濃度:【非公開】%

蒸留後ALC.濃度:【非公開】%

STORY
いままでにない『菊之露』を造るために
菊之露酒造の泡盛は『菊之露ブラウン』をはじめとして『V.I.Pゴールド』など沖縄県内外の居酒屋やスナックで広く親しまれる製品が数多くあります。 菊之露酒造自体も、多くの人にとって飽きずに飲み続けられる「ど真ん中のおいしさ」を目指した泡盛づくりをしており、 泡盛ファンの中にも”初めて飲んだ泡盛は『菊之露』だ”という方も数多くいるのではないでしょうか?
今回、shimmerでは初の大手メーカーとなる菊之露酒造と何が出来るかを考えた際に、彼らが今まで出したことのない『菊之露』を出そうと思いました。 ただ、大規模な菊之露酒造の設備を変更することなく、コアな菊之露ファンが欲しいと思える製品として企画したのが、このshimmer#8です。


44度、保安濾過、即瓶詰めした『菊之露』
今まで安定した品質の商品を出し続けてきた菊之露酒造。 そんな中で『菊之露』になる前の44度、そして保安濾過レベル※という工場にしかない、特別な泡盛を今回提供しようと考えました。 さらに、瓶詰めも蒸留当日に行い、言わば出来立ての『菊之露』の素です。この酒を寝かせて、割り水し、濾過を行うことで多くの泡盛ファンに愛される『菊之露』になるのです。
※保安濾過:shimmerでは「目に見える浮遊物等を取り除き、各メーカーが人体に影響がないと判断するなかでの最も粗い濾過度合」を保安濾過と称しています。


全て人力で行うという初の試み
瓶詰作業当日は多くの人手が要りますが、通常の製造もある中で人員割くことは出来ないため、那覇営業所から営業部のメンバーと製造の一部メンバーで作業を実施しました。 蒸留直後の泡盛を詰めるということで、待機時間中、我々の横では2台の横型蒸留器が蒸気を出しながら泡盛を造りだしています。
30分ほど待った後、出来上がった泡盛の検定が完了し、作業用タンクに移動する運びとなりました。 タンクにポンプを設置し、ホースの先端を作業タンクに移動させます。




菊之露酒造、はじめての保安濾過
菊之露酒造が近年リリースしている泡盛は、基本的には丁寧な濾過を行い、スッキリした味わいを生み出しています。 ただ、今回は目に見える浮遊物などを取り除いた限りなく無濾過に近い「保安濾過」
菊之露酒造の製造メンバーもどう濾過するか、手探りの状態から始まりました。
最初の案では虫取り網の使用も検討しましたが、流石に目が粗すぎるのでは?ということから却下。 一応、ネタとして作業場に虫取り網を用意しているところも菊之露酒造のアットホームな雰囲気が伝わると思います。


最終的に1次濾過として作業タンクへ移動するホースの先端にメッシュのフィルターを装着し、 瓶詰時の利用する漏斗にも2重にメッシュのフィルターをかけて、目視レベルの浮遊物を取り除けるようにしました。


蒸留直後の『菊之露』の味わいはいかに!?
フィルター類の設置が完了し、作業タンクに割水直後の泡盛を移動します。工場長の合図でポンプの電源が入れられ、泡盛が勢いよくタンクに流れ込みます。


ポンプの水圧によるノックバックでホースから放たれる泡盛が作業タンクから外れないように気をつけながら、数秒ほどで割水直後の濁りのある泡盛でタンクは一杯になりました。
この白濁した泡盛を前に、保安濾過・即瓶詰ということで、あまりにも癖が強すぎてコアなユーザーにも受け入れられるのか?という不安がよぎりながらも、まずは早速出来立ての『菊之露』の味わいを菊之露酒造メンバーと共にチェックします。


そもそもクリアな造りだった『菊之露』
品質チェックの結果は、、、、

一同「メチャクチャ美味いじゃん!」
菊之露メンバーも自社の泡盛の出来栄えに満足です。
確かに蒸留直後ということもあり、癖はもちろんあるものの、試飲メンバーもニッコリの美味しさ。 実は去年あたりから実験を繰り返し、酒質の改善に取り組んでいたそうで、クリアな酒質を追い求めた結果をダイレクトにこの蒸留直後の保安濾過で感じることが出来ました。


そして行われる瓶詰作業
作業タンクに泡盛を移し、いよいよ瓶詰作業が始まります。予め既成の菊之露ブラウンから720ml分の泡盛をshimmerの角瓶に移し、容器に対する水位の目安を作ります。
そのお手本となる角瓶を横において、作業タンクからたこ焼き用の器具を利用し、720ml分を入れていきます。
次の工程としてお手本の水位を目視しながら、720ml以上となるように微調整を行います。これを400本分全て手作業です。
容量を調整し、キャップを手締めし、ダンボールに詰める、という作業を繰り返しながら、参加メンバーの頑張りもあり、瓶詰を終えることが出来ました。
全ての瓶詰が完了後、翌日のラベル貼りの為に一時的に製品を保管し、作業タンクに残った泡盛は通常の製品ラインに戻すことで無事初日が終わりました。


2日目はシュリンクから始まった
翌日は集合した我々は、まず既存のシュリンク用設備を一部利用し、2人掛かりで透明キャップシールを付けていきます。
シュリンクを次々に出てくるラベルなし状態のボトルを見て喜ぶメンバーたち。


ここも手作業でのラベル貼り
シュリンクが完了したボトルを集め、shimmerのラベル貼りを行っていきます。 こちらも通常ラインのラベラーを利用できないため全て糊を使った手作業での実施。
ラベルがズレないように気をつけながら、メンバーで手分けしてラベル貼りとパッケージングを行います。
こうして出来上がった400本の『shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上』
感無量です。
今回は数量限定ということで、蒸留以降の工程を全て人力で行うという大手メーカーらしからぬ、超原始的な手法となりました。 本来の菊之露酒造さんの工場は、機械化、オートメーション化された施設となり、人の手を介すことなく、高品質の製品を大量生産することが出来ます。 今回、このような全て手作業で行うという侠気溢れる企画を実行いただいたのも、幅広い層に泡盛を楽しんで欲しいという菊之露酒造、そして下地代表の想いからでした。
それでは『shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上』是非お楽しみください。
VOICE

菊之露酒造株式会社

髙良 剛史

菊之露酒造として初めての試み
「ど真ん中のおいしさ」を追求する上でろ過工程はとても重要であり、弊社としても力を入れております。
今回shimmerプロジェクトの企画が、保安ろ過(社の目指す酒質とは正反対の取り組み)というテーマということで、私個人としては反対派でしたが、生まれたての菊之露をファンの方へ届けましょう!という熱意に押され、チャレンジさせて頂く運びとなりました。 弊社商品のファンの方に『菊之露』の素となるこのお酒(※菊の素)を取って頂き、お愉しみ頂けるととても嬉しく思います。 寝かすも良し!看板商品のブラウンやVIPゴールドと飲み比べるも良し!オーナー様の愉しみ方、自由自在。
まさに大人の愉しみ~Life is fun~♪
素敵な一日をお過ごしくださいませ(‘ω’)ノ
TASTING NOTE
Bar Tasting Clubオーナー
儀部 頼人 Yorito Gibu
贅の極み、生絞り原酒のような菊之露
数多の酒好きが憧れてやまない「杜氏しか味わう事の出来ない」造りたての酒。濾過も添加もしていない、蒸留直後の揮発性硫黄化合物系の香りさえも内包した、万人向けではない、趣味人達の「純粋な趣味・趣向」を満足させてくれる酒だ。 「保安濾過」なんという魅惑に満ちた響きだろう。 「原酒」と謳われている銘柄はいくつかあるが、ここまで純粋に「直取り・直詰め」を実行した銘柄はおそらく他に無いだろう。 特筆すべきはそれを「菊之露酒造」が行ったことである。泡盛ファンの間でも「超保守的」と言われていたメーカーが、この挑戦的な企画に参画したという衝撃。 経営陣、製造部、営業部が三位一体となって挑む「shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上」どの様な作品になっているか、テイスティングしてみたいと思います。

【香り】
グラスに注いだら、まずはその景色を楽しんで欲しいと思います。水槽の中をゆらゆらと漂うクラゲの様な高級脂肪酸を見ることができます。もはやこれを見るだけで、やがて押し寄せる旨味を予感することが出来るでしょう。まずは蒸留直後の証明である「揮発性硫黄化合物系」の香りをメインで聞くことができます。この香りに慣れてくると、ふっくらとした炊き立てのご飯やトーストの香ばしさが現れます。奥の方からバナナやカニステル、ぶどうといった、トロピカルフルーツの香りも現れてきます。落ち着いてくると、60年代のグレンロセス(スコッチウイスキー)の様な落ち着いたリンゴ様の香りが立ち始めます。

【味わい】
まずお米の甘さと、トーストの香ばしさを同時進行で楽しむことができます。その後にスナック菓子の様な食欲をそそる塩気を経て、甘酒の様な柔らかい甘みが顔を表し、そこで改めてお米の酒であることを実感することができます。ストレートで楽しむとソルティーさが先行するのに対して、水割りで飲むと甘さを先行して楽しむ事が出来ます。そして特筆すべきは「クリアさ」。原料由来の成分をほぼすべて受け継いでいるにもかかわらず、余韻がスッキリと滑らかに過ぎていきます。

通常、菊之露酒造の商品は、数工程の濾過を経ている為、その影響できれいでクセの無い酒質になっていると思っていました。しかしこの「保安濾過仕上」を飲むと、「造りそのものがクリア」だったのかと驚きを隠せません。そしてこの感動はこのボトルを飲んだ人にしか味わえない贅沢です。その時代の飲み手の要求に真摯に答えてきた菊之露酒造。大手メーカーの技術力、懐の深さを感じます。
泡盛マイスター (2018年技能競技大会内閣総理大臣賞受賞)
浦添 智美 Satomi Urasoe
楽しさ豊かさが伝わる菊之露 ~Life is fun~
コンビニエンスストア、居酒屋、ホテル等々、飲食店どこへ行っても見かける「菊之露」。泡盛がある日常に「菊之露」はとても身近な存在です。 そんな大手の菊之露酒造株式会社がshimmerプロジェクトに参戦!と聞き、 ワクワク感半端なくとても楽しみにしていました♪
早速「保安濾過の菊之露」をテイスティングしてみましょう。

【外観】
白濁していて檻が浮遊しているのが目視でき粘性は強い。 (この外観を聞いただけで泡盛通にはたまらないはず)

【第一アロマ】
蒸したてのもち米の香り。

【第二アロマ】
石焼き芋や純黒糖を連想する香り、そしてキャラメリゼしたアーモンド。 しばらくすると夜露に濡れた草花の様な香りがしてくる。 更に香りが開くと巨峰の香りが力強く主張してくる。

味わいは蒸したトウモロコシのほんのりとした甘さから 緑茶の茶葉渋さが感じられ、スッキリと清涼感ある味わい。 食事・飲み方を選ばなくても自由に楽しめる1杯となるでしょう。

どこへ行っても身近にある菊之露
笑顔が溢れる ~Life is fun~
DISTILLERY
菊之露酒造株式会社
〒906-0012 沖縄県宮古島市平良字西里290 >>MAP
TEL:0980-72-2669
WEB:https://www.kikunotsuyu.co.jp/
『菊之露ブラウン』『菊之露V.I.Pゴールド』など、沖縄県内の居酒屋・飲食店では必ず見るほどの人気の酒造所です。 近代的な機械化が進んだ工場で大規模な製造を行うことで、安定的に泡盛を供給し続けています。 「ど真ん中のおいしさ」を目指して、お客様に最高に楽しい瞬間をつくりながらも、インスタ等のSNSを活用して新たなファンを開拓しています。
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