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価格:3,300円(税込)
2024年3月25日発売
PRODUCTS
#16 宮の華 miyanohana
ジャスミンライス仕込
ALC. 44%
容量:720ml
株式会社 宮の華
製造担当者:山原 作栄

企画:古謝 雄基

原料米:チアメン社ゴールデンフェニックス タイ香り米ジャスミンライス

黒麹菌株:石川種麹店・河内源一郎商店 通常株ブレンド

蒸米時間:90分

製麹期間:37時間

汲水歩合:170%

酵母株:101号酵母

もろみ発酵日数:20日

蒸留器方式:横型(常圧)

末垂ALC.濃度:19度

蒸留後ALC.濃度:47.2度

原料米:チアメン社ゴールデンフェニックス タイ香り米ジャスミンライス

黒麹菌株:石川種麹店・河内源一郎商店 通常株ブレンド

蒸米時間:90分

製麹期間:37時間

汲水歩合:170%

酵母株:101号酵母

もろみ発酵日数:20日

蒸留器方式:横型(常圧)

末垂ALC.濃度:19度

蒸留後ALC.濃度:47.2度

STORY
高品質なインディカ米、ジャスミンライスで泡盛を
一般的に市場で流通している泡盛はタイ米を原料にしていますが、今回のshimmerでは”原料米”となるタイ米に焦点をあてました。 企画を検討するにあたり、沖縄県工業技術センターの泡盛ライブラリー内試飲した「ジャスミンライス」泡盛がそのきっかけとなります。技術センターのジャスミンライス泡盛の酒質はキレがあり、今後shimmerで検討するブレンデット泡盛の構成原酒としての活用や高度数にした場合、泡盛カクテルのベースにするなど様々な活用方法が考えられました。
ジャスミンライス泡盛を製造するにあたって、「原料米をどこから取得するのか」、そして「どこで造るのか」、という2点が最初の壁でした。 まずはジャスミンライスを手に入れるため、東京都の米穀専門商社である木徳神糧株式会社に問い合わせしました。 そこでチアメン社のゴールデンフェニックス タイ香り米が手に入ることが判明したので、日本への輸入の手配を行いました。
そして、次に「どこで造るのか」が焦点になるのですが、白羽の矢を立てたのが宮古・伊良部島の宮の華です。 宮の華といえば、『うでぃさんの酒』や『通り池』といった国産米を利用した泡盛を数年前から出しており、今でこそ“テロワール泡盛”として各社が県産米を利用した泡盛をリリースしていますが、 タイ米以外で製造した泡盛を定番商品として扱っている点では業界では先を行く存在でした。ジャスミンライスもタイ米とはいえ、実機で製造した場合に米自体の性質がどうなるか予測がつきません。 そのため、タイ米(インディカ米)から日本米(ジャポニカ米)まで様々な米の扱いのノウハウのある宮の華さんに香り米(ジャスミンライス)での泡盛製造を依頼することにしました。
蒸米当日に宮の華へ
蒸米当日、shimmerチームも現地、宮古島(正しくは下地島)に向かいました。 朝一番の飛行機で下地島空港に到着、天気は快晴で心地よい日差しでした。早速タクシーに乗り、宮の華へ向かいます。
工場では今回の造りに向けて必要なものが準備されていました。 宮の華の麹は石川種麹店の通常種麹に河内源一郎商店の種麹をブレンドしたもので、酵母は泡盛101号を使用します。 また事前にジャスミンライスできちんと製麹できるのかを検証するためにテストをしていたのですが、そのテスト麹も見せていただきました。
実際の作業工程
工場の準備が整い、蒸米の作業時間となりました。 まずはジャスミンライスをタンクに水と一緒に入れて、ポンプを使ってドラム式の製麹機に米を入れていきます。


その後、ドラムを回転させて角度を変えながら水量を調整し、浸漬が始まります。水に浸している時間を確認しながら、実際の蒸し作業に入ります。工場長がボイラーの配管を操作し、ドラムから蒸気が上がります。
通常であればこのまま蒸し上がりが待つのですが、今回のジャスミンライスは通常のタイ米とは異なりました。 蒸米が始まって、数十分後に辺りにポップコーンのような香ばしい香りが漂い始めたのです。
この香りにつられてか、工場の周りに鳥たちが集まり、本日ジャスミンライスの蒸米をすることを知らなかった別作業スペースにいた宮の華のスタッフ達も「今日の香りはいつもと違う」とザワつく状態です。
蒸米が完了し、種麹の散布に
1時間半ほど蒸米を行い、その次は種付けを行います。ドラムを開け、工場長が種麹を散布します。
ドラムを何回転かさせて、満遍なく種麹を散布したあと、ドラムの中で寝かせるということで当日の作業は完了しました。
蒸留後、宮の華を訪れてみると
shimmerチームは蒸米完了後にそのまま沖縄本島に戻り、その後の工程は工場長の手によって蒸留まで行われていました。
蒸留後の原酒状態について気になっていた所、 『shimmer#8 菊之露 保安濾過』の案件で宮古島に行く機会があったので、 下地空港への帰りの道中に宮の華へ訪れてみました。早速、工場長に案内され蒸留後の原酒を見てみると驚きの状態でした。
通常のタイ米で蒸留した泡盛は油分が浮かんでいることが多いのですが、ジャスミンライスで蒸留した泡盛はそのような油分が目で見える範囲には確認できなかったのです。 工場長も蒸留後から何も手を加えてないということから、こうした油分が少ないことがジャスミンライスの特性なのか、と感じました。
また、蒸留直後にあるガス臭といったオフフレーバーもあまり感じられず、辛口でキリッとした味わいに仕上がっている印象です。
宮の華初の44度、そしてジャスミンライスで造られた泡盛を
宮古島にはオトーリ文化があるように、どのメーカーもついつい多く飲んでしまう、飲みよい泡盛が多い印象です。 宮の華の泡盛も濾過をポンプを使わず、重力を利用して濾過を行う方式を取っており、時間を掛けた濾過を行うことでスッキリとした味わいを作っているとのことでした。 今回はそんな宮の華でジャスミンライス仕込、そして宮の華も初めてリリースする44度という高度数帯の特別な泡盛となるため、宮の華ファンの方には手にとって頂きたい1本となります。
VOICE

株式会社宮の華

山原 作榮

最高級のタイ米で仕込んだ甘く飲みやすい泡盛
ジャスミン米の特徴は一般のタイ米よりほどよい粘りと甘みが強く味わいがあり、タイ米の中でも最上級、最高級のタイ米です。
製造にあたり、蒸米時の香りが独特でポップコーンを連想させる香りがしました。 蒸し具合は、思ったより粘りが強く麹造りは大変でした。 もろみの状態は通常よりフタの厚みがあり、櫂入れ作業が大変でした。 酒質に甘みを出すために、冷却温度を低温かつ長めに取りました。 蒸留液のテイスティングは通常のタイ米よりも個性的で濃醇な酒質であると感じました。 ろ過工程では、お酒の特性をより多く残すためにポンプを使用しない長時間のろ過と 粗めのろ紙で行いました。
高い度数帯としては非常に飲み易さを感じたお酒なので、どのような古酒に育つかも 楽しみです。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
TASTING NOTE
Bar Tasting Clubオーナー
儀部 頼人 Yorito Gibu
― 凛としたひとしずく―
東洋の小さな島国に属する常夏の島、沖縄。その南西にある離島の更に離れ小島が伊良部島。 世界の最果てで造られる泡盛がこの「宮の華」です。そんな場所で造られる酒はさぞかし個性的でアクの強いものだろう、、、その様な想像とは裏腹に、華麗で繊細、そして味わい深い泡盛を製造している酒蔵なのです。 この上品な酒質の宮の華が、通常のインディカ米ではない「ジャスミンライス」という最高級米で造り上げた作品。これが「shimmer#17 宮の華ジャスミンライス仕込」です。 私も蒸米時に立ち会わせて頂きましたが、集落中の小鳥たちが酒造所横の電線に列をなす光景を目の当たりにしました。鳥たちの本能までをも魅了する米で造られた泡盛。 「宮の華ジャスミンライス仕込」。それではテイスティングしてみたいと思います。

【香り】
ジャスミン米由来の香ばしいトップノートが過ぎると、グリーンティーを思わせる甘い緑茶の香りが現れます。 香りが開いてくると、ソルティーさの中に、もろみ由来の心地よい酸味を楽しめます。 グラスに注いで5分ほどすると、長期熟成泡盛でよく現れるくちなしの花の様なうっとりする様な甘い香りが現れるので、これはしっかりと楽しみましょう。

【味わい】
舌に触れた瞬間にやわらかな甘みを感じます。その後ソルティーで辛口な酒質だという事が読み取れます。 アフターはやはりグリーンティー。上品な甘さは雅を感じさせます。水割りにすると香ばしいポップコーンの様な香りが現れます。 蒸米の時に立ち込めた香りがそのままインフューズされているかのよう。バランスが良く、泡盛鑑評会で上位を狙える様な酒質に仕上がっていると思います。

この#16宮の華 ジャスミンライス仕込はshimmerシリーズとしては異例の1年と言う時間をかけた作品になりました。 今までのshimmerでは通常蒸留後に期間を開けずリリースしていました。 しかしながら今回は宮の華の製造責任者、山原氏の強いこだわりにより、蒸留したての荒々しさが抜けるまで熟成させることになりました。 宮の華のパーソナリティーからすれば当然の選択で、そして狙い通りの凛とした酒質でshimmerファンの皆様の前にお披露目となります。 後にも先にもないであろう「宮の華✕ジャスミン米」ぜひともお楽しみください。
泡盛マイスター (2018年技能競技大会内閣総理大臣賞受賞)
浦添 智美 Satomi Urasoe
~香り高く香ばしさもあるクリアな泡盛~
ジャスミン米で泡盛を造るというお話を聞いた時、2018年に泡盛マイスターの先輩から「僕が絶賛する希少な泡盛を試飲してみる?」とジャスミン米を用いた○○酒造所の泡盛を飲ませて頂いた事を思い出した。 香り高くて雑味なくクリアな泡盛だったと記憶している。なので、当時の記憶を確かめたく今回の「Shimmer#16 宮の華 ジャスミン米」が発売される日を、私はとても楽しみにしていました。
また、細部まできめ細かく、気遣い上手な蔵元と定評のある「宮の華」がチャレンジすると聞き、企画者の古謝さん「さすが!」と呟いてしまいました。(笑) 早速、試飲しましょう。

【香り】
炊き立ての米の香り、スイカの白い部分のウリ系の香り、そして上品で高級な茶葉の香りがする。しばらくするとバニラの香りが控えめに主張してくる。 鼻に抜ける香りは茶葉と瑞々しいきゅうり。

【味わい】
最初におこげ様の穀物の香ばしさが感じられ、次にお茶の様なスッキリとした味わいとほのかな甘みが口中に広がる。そして、ほんのりココア様の味わいもする。 残香はバニラの奥にカカオが存在する。

全体的印象は辛口ですっきりしていて、上品な香りと雑味ないクリアな味わいの泡盛。 熟成していく過程でチョコレート様な味わいが顔を出してくるであろう。その瞬間を逃すことなく楽しみたい泡盛です。
DISTILLERY
株式会社宮の華
〒905-0401 沖縄県宮古島市伊良部仲地158 >>MAP
TEL:0980-78-3008
WEB:https://www.miyanohana.com/
沖縄の離島群、宮古島諸島にある伊良部島の酒造所の一つ。「小さくてもいいから、人のこころにゆっくりと咲き続ける宮古の華のようになりたい」という想いから、 1948年に“宮の華”と名付けられました。県内だけでなく沖縄県外にもファンが多く、宮古島らしいすっきりとした飲み口の泡盛から国産食用米を使用し、その特徴を活かした豊かな風味の泡盛まで幅広く繊細な酒造りを行っています。
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