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価格:5,350円(税込)
2023年6月23日発売
PRODUCTS
久米島 kumejima
清酒酵母まほろば吟仕込
ALC. 40%
容量:720ml
米島酒造株式会社
製造担当者:田場 俊之

企画:古謝 雄基

原料米:タイ米(酒造組合)

蒸米時間:80分

黒麹菌株:石川種麹店通常株

製麹期間:46時間

汲水歩合:180%

酵母株:まほろば吟酵母

もろみ発酵日数:29日

蒸留器方式:縦型(常圧)

末垂ALC.濃度:20%

蒸留後ALC.濃度:41%

原料米:タイ米(酒造組合)

蒸米時間:80分

黒麹菌株:石川種麹店通常株

製麹期間:46時間

汲水歩合:180%

酵母株:まほろば吟酵母

もろみ発酵日数:29日

蒸留器方式:縦型(常圧)

末垂ALC.濃度:20%

蒸留後ALC.濃度:41%

STORY
日本酒好きに好まれる米島酒造の酒を清酒酵母で
『美ら蛍』や『星の灯』など、多くは久米島島内で流通している中で、県内外に多くのファンを抱える米島酒造。 2022年の「第一回酒屋が選ぶ焼酎大賞」では『星の灯』が泡盛部門の1位となるなど、その人気を着実なものとしています。
米島酒造の造る泡盛は、優雅な香りながらも、切れ味のある味わいという米島酒造ならではの繊細さを有しています。 特に県外では「癖のある酒」と称されがちな泡盛ですが、米島酒造の泡盛はその繊細さから日本酒好きに好まれ、日本酒専門店からの発注も多くあるそうです。 そして、米島酒造さん今まで101号酵母での泡盛作りを行っており、101号酵母でここまで日本酒好きに好まれる泡盛を造ることが出来る米島酒造さんが清酒酵母で泡盛を造るとどうなるのだろう? というところからこのプロジェクトが動き出しました。


清酒酵母、どの酵母を使うか
一口に清酒酵母といっても様々な種類があり、有名なところで言えば、公益財団法人日本醸造協会が頒布する『きょうかい酵母』などが挙げられます。 きょうかい酵母では新政酒造場で分離された「清酒用6号」や熊本県酒造研の「清酒用9号」など、日本酒業界で広く親しまれる清酒用酵母を入手することが出来ます。 ただ、今回は『きょうかい酵母』ではなく、青森県産業技術センター弘前工業研究所で頒布される「まほろば吟酵母」の利用となりました。 その理由としては、青りんご用の香りと称される“カプロン酸エチル”の生成量が、カタログスペック上ではありますが、きょうかい酵母と比較して多く、清酒酵母を利用した泡盛としての魅力を引き出せそう、と考えたからです。


実際に仕込みを行ってみて
今回の仕込みは、#6まほろば吟酵母と#7Eleganceを同じ麹で仕込んでいます。 というのも、製麹後に麹を2つのタンクに分けて、それぞれに「まほろば吟」と「Elegance」を投入したのです。 実際に発酵がはじまると、一方のタンクでは清酒の爽やかな香り、そしてもう一方ではワインのような甘い、芳醇な香りが漂ってきました。


焼酎業界でも数少ない清酒酵母の常圧蒸留×高度数商品
出来上がった泡盛を蒸留後、数日でテイスティングしてみたところ、驚いたことにガス臭が感じられませんでした。 また、こうした清酒酵母を利用した焼酎・泡盛は減圧蒸留の商品が多くあるのですが、今回の米島酒造さんの泡盛は“常圧蒸留”となり、減圧蒸留のわかりやすい吟醸香ではなく、中心に吟醸香がありつつも、常圧蒸留ならではの深い味わいが表現されていることが他ではないものに感じられます。 そして、吟醸香の商品は「初心者向け」として企画され、20度帯の低度数になりがちな中、今回は40度の度数に仕上げています。常圧の複雑さと高度数という割材に負けない、特別な清酒酵母泡盛が出来上がりました。
TASTING NOTE
泡盛マイスター (2018年技能競技大会内閣総理大臣賞受賞)
浦添 智美 Satomi Urasoe
心地よいガムシロップのような甘さ
これは「減圧蒸留!」もしくは「減圧蒸留と常圧蒸留のブレンド!」とブラインドで試飲すると、多くの方がどちらかで答えるであろう(笑)。 香りは青リンゴ、マスカット、カルピス様の乳酸菌が先行するが、その奥にとてつもない甘い香りドライフルーツや熟れたパイナップルと熟したバナナ、穀物香が感じられる。
面白い!香りだけでここまで奥深さを感じる泡盛と出会うとは、、、。
味わいは辛口でさっぱりなのかと思えばガムシロップのような甘さが穏やかに心地よく続き、余韻は結構長い。 清酒酵母は減圧蒸留が良いと認識している人は概念が変わるかもしれない。「常圧蒸留×清酒酵母」の"清酒酵母まほろば吟仕込み"を炭酸割りではなく、敢えてストレートで味わって頂きたい。 次々と打ち寄せてくる香り味わいの波が堪能できるだろう。
Bar Tasting Clubオーナー
儀部 頼人 Yorito Gibu
この造り、泡盛進化の分岐点か
shimmerシリーズからこの度リリースされる米島酒造発「#6清酒酵母まほろば吟仕込」と「#7ワイン酵母Elegance仕込」は私も特に完成を心待ちにしていた2本です。 この二つの酵母を沖縄県工業技術センターでテイスティングさせていただく機会が有りましたが、数十種類の試験蒸留のサンプルから、特に印象に残ったのがこの2種類でした。 人気の日本酒や焼酎に象徴的に含まれる「吟醸香」を多く生成する「清酒酵母まほろば吟」を酵母に使い、過去に例を見ない「常圧蒸留」で仕上げた作品と、熟成に対して親和性の高さを期待させる「ワイン酵母仕込」の2作品。 消費者の評価によっては、いずれも泡盛のスタンダード銘柄になりえるポテンシャルを秘めていると思います。ではテイスティングしてみたいと思います。

【香り】
注ぎたては、小さな蔵元で造るホワイトラムの様な黒糖の甘い香り、そこから徐々に変化してお手本の様な吟醸香がはっきりと姿を現し、大吟醸の様な華やかさを持ちながら、鮮烈なシャープさを楽しむことができます。 アロエの青い香りから若干のソルティーさを経て、甘栗やキャラメルと言った濃厚な甘い香りが現れます。

【味わい】
意外と最初に飲んだ印象はソルティー。そしてやはり辛口。すぐに吟醸香が現れ、アフターまで安定してこの香りが出現し、吟醸酵母に対する期待にしっかりと応えています。そして喉に通した後の舌の上には、お米由来の甘さがしっかりと残っています。 ワイン酵母の対極に居るかのごとく、味わいには安定感があり一本気。最後まで期待した味わいが楽しめます。

今回の二作品は飲み手の趣向を二つに分類して、それぞれの道を切り開いたかのような、泡盛の歴史の分岐点を感じます。 よりライトな香りの吟醸香を求めるグループと、よりどっしりとした複雑な味わいを求めるグループに対する新提案。 今飲んで美味しいまほろば吟。熟成を楽しみたいワイン酵母。ぜひどちらもお試し頂きたいと思います。
DISTILLERY
米島酒造株式会社
〒901-3123 沖縄県島尻郡久米島町大田499 >>MAP
TEL:098-985-2326
WEB:https://yonesima.jp/
家族経営で小規模酒造所ながらも、県内外で評価される高品質な泡盛を造り続ける米島酒造。 生産される泡盛が久米島内でほとんど消費されるため、沖縄本島での流通も限られ、その味と希少性からも根強いファンを抱える。 酒造所の横には清流が流れ、夏になると蛍が舞う自然豊かな土地で、今も手作りで味と製法にこだわった泡盛を造り続けています。
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