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沖縄の泡盛といえば様々な銘柄があり、何を飲んでよいのかわからないことも多くあると思います。そこで、地元沖縄の酒販店である南島酒販株式会社に関係する酒類のエキスパート陣から、それぞれ20本づつオススメの泡盛を紹介いたします。

ソムリエ、利酒師、泡盛マイスター、泡盛ブランド責任者、古酒専門バーオーナー等がチョイスする泡盛100選がココに!この記事を読めば、どんな泡盛を選べば良いか丸わかり!

泡盛マイスター 呉我春実が選ぶ泡盛のオススメ20本

<プロフィール>

南島酒販株式会社入社8年目。沖縄県内向けの営業を担当しており、泡盛以外にも幅広い酒類を扱う。個人的に好きなお酒はアルコール度数が高いハードリカー全般。 オススメの泡盛メーカーは松藤。

1.松藤『松藤 25度』

 古酒をブレンドした泡盛で、口当たりの柔らかさ、優しい甘さが特徴です。度数も25度なのでロックでもスイスイ飲み進められると思います。まずは初心者にはこちらをお勧めしたいですね。

商品はこちら>>松藤『松藤 25度』

2.瑞泉酒造『瑞泉King crown 10年古酒 30度』

瑞泉King crown 10年古酒 30度

古酒の深みもありながら、力強さも感じられる泡盛です。10年古酒ながらもリーズナブルな価格帯なので泡盛を飲み慣れた方に挑戦してほしいですね。

商品はこちら>>瑞泉酒造『瑞泉King crown 10年古酒 30度』

3.米島酒造『尚YONESHIMA 40度』

尚YONESHIMA 40度

3回蒸留製法で作られた泡盛「尚」シリーズの一つ。ジャムを思わせるような香りと力強さの中に甘さを感じる泡盛です。ロックはもちろん、炭酸割りやカクテルベースにも利用できると思います。

商品はこちら>>米島酒造『尚YONESHIMA 40度』

4.瑞穂酒造『首里天パック 25度』

首里天パック 25度

度数25度の泡盛「首里天」のパックです。泡盛らしさを残しながらクセを抑えたまろやかな味わいが特徴ですね。ロックや普段のみにおすすめです。

商品はこちら>>瑞穂酒造『首里天パック 25度』

5.神村酒造『琥珀伝説 暖流11年古酒 35度』

琥珀伝説 暖流11年古酒

オーク樽熟成の古酒をベースにステンレスタンク貯蔵の古酒をブレンド。なめらかな口当たりとふんわりとした甘さ、鼻から抜ける樽香を感じられる泡盛です。泡盛ユーザーだけでなく、普段ウイスキーを飲まれる方にもお勧めしたいですね。

商品はこちら>>神村酒造『琥珀伝説 暖流11年古酒 35度』

6.八重泉酒造『島うらら 25度』

島うらら 25度

石垣島産の米で作った泡盛。ふわりとした米の甘い香り、すっきりとした甘さが特徴です。炭酸割りや水割りで食中酒としても楽しめるため、泡盛初心者の方にぜひ飲んで欲しいです。

商品はこちら>>八重泉酒造『島うらら 25度』

7.瑞泉酒造『migaki8年古酒 12度』

migaki8年古酒 12度

磨いた米を使った香り・味ともに雑味が少なくシャープな泡盛。12度なのでしっかり冷やしてストレートでの飲用がオススメです。普段日本酒を飲まれる方などいかがでしょうか?

商品はこちら>>瑞泉酒造『migaki8年古酒 12度』

8.池間酒造『ニコニコ太郎パック 30度』

ニコニコ太郎パック 30度

30度泡盛のパック。爽やかな米の香りと口当たり良さ・柔らかい甘さが特徴の泡盛です。水割りでの普段のみにお勧めしますが、個人的には大学時代にコーヒー割りでお世話になった思い出があります。

商品はこちら>>池間酒造『ニコニコ太郎パック 30度』

9.沖縄県酒造協同組合『紺碧5年古酒 25度』

紺碧5年古酒 25度

スムースな口当たりとまろやかで優しい甘さ、すっきりとした米の甘い香りが特徴の泡盛。ロックや水割りがオススメなので、初心者はもちろんですが泡盛を飲み慣れた方にも飲んでいただきたいです。

商品はこちら>>沖縄県酒造協同組合『紺碧5年古酒 25度』

10.久米島の久米仙『久米島の久米仙 ホワイト12年古酒 35度』

久米島の久米仙12年

熟した梅を思わせるような芳醇な甘い香りととろりとした舌触り、やわらかくもしっかりと甘さが感じられる泡盛です。ストレートでゆったり・炭酸割りでスッキリと好みに合わせて楽しめるため、ワンランク上の泡盛を楽しみたい方や贈答用としてもおすすめできる一本です。

商品はこちら>>久米島の久米仙『久米島の久米仙 ホワイト12年古酒 35度』

11.忠孝酒造『夢航海パック 30度』

夢航海パック 30度

伝統的なシー汁浸漬法と独自の四日麹製法で作られた減圧蒸留泡盛のパック製品です。青りんごのようなフレッシュな香りと米の甘さ、スッキリとした口当たりが特徴。炭酸割りでの普段のみにいかがでしょうか?

商品はこちら>>忠孝酒造『夢航海パック 30度』

12.請福酒造『直火請福パック 30度』

昔ながらの直火釜蒸留法で作られた泡盛のパック製品です。ナッツのような香ばしい香り、力強い口当たりと米の甘さを感じられます。水割りだけではなく、香ばしい香りを活かした炭酸割りもおすすめです。

商品はこちら>>請福酒造『直火請福パック 30度』

13.沖之光酒造『沖之光プレミアム 30度』

沖之光プレミアム 30度

優しい米の香りと甘さを感じられる泡盛。口当たりがとても柔らかいため、ストレートやロックがオススメ。泡盛を飲み慣れてきた方にオススメです。

商品はこちら>>沖之光酒造『沖之光プレミアム 30度』

14.菊之露酒造『菊之露akariパック 25度』

akariパック

減圧蒸留とこだわりの濾過製法を使用した25度泡盛のパックです。クリアな味わいが特徴で炭酸割りはもちろんジュース等で割っても楽しめること間違いなし。パーティーシーンや泡盛初心者の方にお勧めしたい銘柄です。

商品はこちら>>菊之露酒造『菊之露akariパック 25度』

15.ヘリオス酒造『くら 三年熟成古酒 25度』

ホワイトオークを用いた樫樽で熟成させた泡盛。ふわりと樽の甘い香り、優しい米の甘さを感じられます。度数も低めなので泡盛初心者の方にお勧め、炭酸で割ると一層香りを楽しむことができます。

商品はこちら>>ヘリオス酒造『くら 三年熟成古酒 25度』

16.比嘉酒造『ZANPA 島バナナ酵母 25度』

zanpa 島バナナ酵母 25度

島バナナ酵母を使用した泡盛で、すっきりとした口当たりとほのかな米の甘さ、鼻から抜ける香りはふわりとバナナを感じられます。この泡盛のすっきり感と香りを楽しめる炭酸割りがオススメです。

商品はこちら>>比嘉酒造『ZANPA 島バナナ酵母 25度』

17.石川酒造場『甕仕込5年 43度』

甕仕込5年 43度

伝統的な甕仕込み製法を用いた泡盛。空気に触れることで芳醇な甘い香りが少しづつ広がります。変化していく香りを楽しめるストレートやロックがオススメの泡盛です。

商品はこちら>>石川酒造場『甕仕込5年 43度』

18.松藤『赤の松藤パック 30度』

赤の松藤パック 30度

黒糖酵母と三日麹を用いてつくられた30度泡盛のパック製品。豊かな米の香りとしっかりとした口当たり、穏やかな甘さが特徴です。ロックはもちろんビールで割るとコクが増し面白い表情を見せます。

商品はこちら>>松藤『赤の松藤パック 30度』

19.まさひろ酒造『尚MASAHIRO 40度』

尚MASAHIRO 40度

3回蒸留製法でつくられた「尚」の一つ。ヨーグルトを思わせるような香りとクリーミーな甘さが特徴の泡盛です。ロックや炭酸割りがおすすめですが、カクテルベースでも活躍すると思います。

商品はこちら>>まさひろ酒造『尚MASAHIRO 40度』

20.菊之露酒造『shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上 44度』

shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上 44度

『菊之露』の素となる泡盛がこちら。通常行う濾過や貯蔵期間を極限まで減らしているため、香り、味ともに荒々しいのが特徴です。時間経過での泡盛の変化を楽しむことができる一品なのでマニア向けですが、ご自宅の仕次ぎ用泡盛としてもオススメです。

 商品はこちら>>菊之露酒造『shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上』

まとめ

今回私が選んだ泡盛は普段泡盛を飲んでいる方のみならず、日本酒派、ビール党、お酒初心者などの様々な方にお勧めできる泡盛となっています。

初めての泡盛、普段飲みの泡盛、仲間とワイワイ、一人でゆったりとなどシーンに合わせての飲み方の提案や、お勧め泡盛もセレクトしていますので、泡盛をそれぞれにあったスタイルで楽しんでいただくきっかけになればと思います。

 

 

泡盛マイスター 眞部迪子が選ぶ泡盛のオススメ20本

<プロフィール>

2014年南島酒販に入社。泡盛マイスターを取得後、全国各地の沖縄物産イベントで泡盛の販売経験あり。

 

1.瑞穂酒造『ender 25度』

現在は清酒用酵母を使用した泡盛はいくつも作られていますが、この「ender」はその先駆け的存在。ボトルのふたを開けるとふわっと日本酒のような香りが漂い、「これが泡盛!?」と一瞬脳がバグります。口に含むと、泡盛らしい風味とまろやかな味わいが広がります。沖縄の方言で「優しい人」という意味の「えんだぁ」と名付けられた泡盛。泡盛に慣れていない方でも飲みやすいやさしい泡盛です。水割りや炭酸割りがおすすめ。

商品はこちら>>瑞穂酒造『ender 25度』

2.比嘉酒造『残波ホワイトパック 25度』

言わずと知れた泡盛の超有名ロングセラー商品、通称ザンシロ。フルーティーですっきりした味わいは、THE・減圧蒸留酒。泡盛初心者や女性の方にもおすすめです。筆者は大学時代に友人たちとの飲み会で大変お世話になりました。あの時代(2000年代)は、若者も泡盛の一升瓶を買ってきてみんなで水割りでワイワイ飲んでいましたね(しみじみ)。食事の味を邪魔しないので、食中酒にも最適です。

商品はこちら>>比嘉酒造『残波ホワイトパック 25度』

3.八重泉酒造『島うらら 25度』

石垣島産のひとめぼれを使用した泡盛です。スムースですっきりした味わいは、食中酒におすすめ。泡盛初心者の方にも飲みやすいと思います。手に取りやすい価格帯の商品ですが、品評会での評価が高く、コスパよく楽しめます。水割り、炭酸割りがおすすめです。

 商品はこちら>>八重泉酒造『島うらら 25度』

 

4.宮の華『華ごころ 25度』

こちらも伊良部島にある酒造所、宮の華さんの泡盛。宮の華の社長さんが熊本県産のお米「ヒノヒカリ」を食べてそのおいしさに感動し、「このお米で泡盛を造りたい!」と強く思ったのが開発のきっかけだそうです。一般的に泡盛に使用されるタイ米と違い、うるち米はもちもちなため泡盛製造には苦労するそうですが、熱意と根性で商品化したと聞きました。お米の香りがふわっと香り、25度という低めの度数もあり、やさしい味わい。女性らしいピンクのパッケージもかわいくて、贈り物にもおすすめです。

商品はこちら>>宮の華『華ごころ 25度』

 

5.宮里酒造所『春雨ゴールド 30度』

"一般酒ながら古酒のような味わいを目指して作られているだけあり、バニラのような甘い香りと濃厚な味わいを楽しむことができます。ロックや水割りで楽しみたいお酒です。 以前、ホテルのコース料理と春雨のペアリング勉強会に参加したことがあり、宮里社長の酒造りへの強烈なこだわりと、料理との完璧なマリアージュに驚嘆したことを思い出します。この「春雨ゴールド」は長年一升瓶でしか販売されていませんでしたが、2023年に一般の方でも入手しやすい3合瓶(600ml)が発売されました。ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか?"

商品はこちら>>宮里酒造所『春雨ゴールド 30度』

 

6.金武酒造『龍ゴールド 25度』

古酒と一般酒のブレンド酒で、古酒の風味を残しつつも、バランスよく飲みやすく仕上げられています。渋くてかっこいい金ぴかのラベルデザインが印象的ですが、その飲みやすさは女性や泡盛初心者にも人気。水割りがおすすめで、食中酒にも。

商品はこちら>>金武酒造『龍ゴールド 25度』

 

7.まさひろ酒造『島唄 30度』

とにかく飲みやすさを追求して造られたという新しい泡盛。清酒酵母仕込みの泡盛と古酒をブレンドしたのは業界初。味わいは、清酒酵母らしいフルーティーな香りと古酒のまろやかさの良いとこ取りで、確かにスッと飲みやすい。飲み方はやはりメーカーさんおすすめの島唄ハイボールでしょう。料理の味を邪魔せずスイスイ飲めてしまいます。シークヮーサーやライムをしぼるとさらにさわやかに楽しめますね。

商品はこちら>>まさひろ酒造『島唄 30度』

 

8.池間酒造『ニコニコ太郎パック 30度』

商品名を見ただけでちょっと幸せな気分になってしまう、その名も「ニコニコ太郎」。宮古島にある池間酒造の社長兼杜氏を長年務めていらっしゃる池間太郎さんが、「飲む人がニコニコと楽しくなる酒を造りたい」という思いを込めて命名したもの。宮古島の泡盛は比較的まろやかでコクがあるものが多いイメージですが、このニコニコ太郎はその代表格だと思います。もろみを低温で発酵させているため、一般酒ながらまろやかで甘味も感じられます。地元で長く愛されているのも納得のお酒です。

商品はこちら>>池間酒造『ニコニコ太郎パック 30度』

 

9.高嶺酒造所『於茂登 30度』

"石垣島にある高嶺酒造所の代表銘柄「於茂登(おもと)」の一般酒です。昔ながらの直火式地釜蒸留器を使用しているため香ばしい風味が特徴で、口に含んだ瞬間「これぞ石垣のお酒だなぁ~」と感じます。チャンプルーなどの炒め物系と一緒に水割りで楽しみたいお酒ですね。 酒造所の作業場はガラス張りになっているため、タイミングが合えば一つ一つ手作業で泡盛を造っている様子を見ることができます。また、酒造所のすぐ近くから川平湾のきれいな海を見下ろせるので、石垣島に行く際はぜひ訪れてみてほしいです。"

商品はこちら>>高嶺酒造所『於茂登 30度』

 

10.忠孝酒造『忠孝GOLD PREMIUM 30度』

「伝統的な十年古酒」「マンゴー酵母仕込みの三年古酒」「四日麹の一般酒」の3種を黄金比率でブレンドしたというこだわりの泡盛。ブレンド比率が裏ラベルに書いてあり、十年古酒6%、三年古酒63%、一般酒31%。試行錯誤を重ねて出来上がったであろうこの1本、30度ながら濃厚で複雑な、深みのある味わいが感じられます。「四日麹」や酵母の開発など、長年独自の泡盛造り研究に心血を注いできた忠孝酒造さんの技術を詰め込んだ泡盛に仕上がっていると思います。

商品はこちら>>忠孝酒造『忠孝GOLD PREMIUM 30度』

 

11.菊之露酒造『菊之露V.I.P GOLD 30度』

誰もが知る王道の1本。沖縄では、就職して上司と居酒屋やスナックに飲みに行くと必ず通る道(泡盛)ではないでしょうか。若い頃は慣れない手つきで上司にVIPの水割りを作っていたのに、気が付けば後輩が自分のために水割りを作ってくれている…なんて思い出のある人もいるかもしれません。 8年古酒がベースのブレンド酒で、香りはしっかり芳醇なのにすっきりとして飲みやすいのが、長年多くの人に愛される理由なのでしょう。菊之露さんは王道の味わいを大事にしつつも、最近は精力的に新しい泡盛の飲み方提案をしていて、今後の展開が楽しみですね。

商品はこちら>>菊之露酒造『菊之露V.I.P GOLD 30度』

 

12.沖縄県酒造協同組合 『紺碧5年古酒 25度』

県外の沖縄物産イベントなどで、「泡盛に興味はあるけど、何を買ったらいいかわからない…」というお客様によくおすすめしていた商品です。古酒の主流は30~43度ですが、この紺碧は25度のソフトタイプ。5年古酒らしい豊かな風味も程よくありながら、美しいブルーのボトルから連想するようなさわやかさも感じられるのが魅力。きれいなボトルを眺めつつ、琉球ガラスにオンザロックか水割りでカランコロンしながら涼しげに飲みたいお酒ですね。

商品はこちら>>沖縄県酒造協同組合 『紺碧5年古酒 25度』

 

13.渡久山酒造『豊年古酒 35度』

宮古島の北西にある離島・伊良部島にある渡久山酒造さんの代表銘柄「豊年」の古酒です。珊瑚礁に囲まれた島ならではのミネラル豊富な地下水が、仕込みや割り水に使用されています。華やかな香りが印象的ですが、口に含むと古酒のまろやかさもあり、その絶妙なバランスが魅力的。時代に流されない、昔ながらのどっしりとしたボトルとラベルデザインも渋みがあって素敵。勝手に「泡盛界のイケオジ」だと思っています。

商品はこちら>>渡久山酒造『豊年古酒 35度』

 

15.やんばる酒造『山原くいなシルバー 5年古酒 40度』

まずヤンバルクイナのかわいいラベルが目を引きますね。世界には猫やうさぎなど動物ラベルのお酒がたくさんありますが、沖縄北部の固有種であるヤンバルクイナが描かれているのは、おそらくやんばる酒造さんのお酒だけでしょう。見た目の話から入ってしまいましたが、もちろん中身もしっかりとこだわって美味しく作られています。大自然に囲まれた大宜味村の天然水仕込みで、古酒香(黒糖のような甘い香り)を感じながらもキレがあり、くせになる味わい。小さな器でストレートをちびちびと味わいたい銘酒です。

商品はこちら>>やんばる酒造『山原くいなシルバー 5年古酒 40度』

 

16.石川酒造場『甕仕込5年 43度』

県内唯一の甕仕込み製法を守り続けている石川酒造場の代表銘柄「甕仕込5年」。昔はどこの酒造所も甕仕込みだったそうですが、時代の流れとともに大容量のステンレスタンク仕込みが主流になっていきました。「甕貯蔵(蒸留後の熟成)」をしている酒造所はいくつもありますが、「甕仕込み(蒸留前の発酵)」を行っているのは現在はここだけ。また、程よく風味を残すために、粗ろ過と通常ろ過の中間というこだわりの製法。バニラのような豊かな古酒香が感じられ、飲みごたえはしっかりです。ストレートかロックでしっかり味わうもよし、水割りで楽しむもよしの逸品です。

商品はこちら>>石川酒造場『甕仕込5年 43度』

 

17.松藤『松藤限定3年古酒 43度』

松藤さんの麹造りは基本的に三日麹で(一般的には二日麹が主流)、じっくり手間をかけて育てた麹による豊かな味わいが特徴です。また、程よく旨みを残すために粗ろ過を採用。まさに美味しい古酒ができあがるこだわりの製法でしょう。松藤の元気印の女将さんは「麹を育てるのは子育てと一緒ですよ~」とよくお話されます。一品一品、職人さんたちが我が子のように愛情を込めて作っていると思うと、味わいもより深まる気がしますね。美しい瑠璃色の瓶に入った美酒、贈り物にもおすすめです。

商品はこちら>>松藤『松藤限定3年古酒 43度』

 

17.沖之光酒造『沖之光10年古酒 35度』

宮古島の沖之光酒造が造る10年古酒。長期熟成古酒ならではのとろりとしたまろやかさと重厚感が楽しめます。ストレートかロックでじっくりと味わいたいお酒です。長年社長ご夫妻が地元に愛されるお酒を造り続けてきましたが、数年前からは息子さんも加わり、より美味しい泡盛造りを目指して頑張っているとおっしゃっていました。

商品はこちら>>沖之光酒造『沖之光10年古酒 35度』

 

18.山川酒造『珊瑚礁甕貯蔵 43度』

「古酒と言えば山川」で有名な山川酒造さんの甕貯蔵古酒。ボトルには、甕番号とシリアルナンバー、蒸留年が記されています。シリアルナンバーって自分だけのものという特別感が感じられていいですよね。筆者は、違う甕番号を飲み比べるという贅沢なことをしたことはありませんが、甕ごとに微妙に香りや味が違うとのこと。一期一会の美味しさに出会えるのもまた魅力的です。おすすめの飲み方はストレートで、甘いバニラ香とコクを感じながらちびちびと楽しみたい逸品。

商品はこちら>>山川露酒造『珊瑚礁甕貯蔵 43度』

 

19.神村酒造『shimmer#17 暖流3年貯蔵 Mead Cask Finish』

蜂蜜の醸造酒であるミードの樽で、樽貯蔵泡盛「暖流」をカスクフィニッシュしたもの。これまでの泡盛の既成概念にとらわれず、壁をぶち破っていく、これぞ「Shimmer」といったお酒ですね。甘い香りと風味がよく、女性にもおすすめです。ミードは中世ヨーロッパ時代に新婚さんが1か月飲むという習慣(Honey moon=ハネムーン)があったそうです。結婚祝いの贈り物にも喜ばれそうですね。

商品はこちら>>神村酒造『shimmer#17 暖流3年貯蔵 Mead Cask Finish』

20.瑞泉酒造『尚覚 53度』

2024年に発売されたばかりの泡盛ですが、TWSC2024(東京ウィスキー&スピリッツコンペティション)で最高金賞、IWSC2024(イギリスの品評会)で金賞、SFWSC2024(サンフランシスコの品評会)で金賞を受賞した、プロからの評価が高い銘酒です。口に含むと、53度という高度数を感じさせないほどアタックはまろやかでオイリー。口の中に甘味とコクが広がります。常温のストレートで楽しみたいですね。空気に触れるとチョコレートのような香りに変わり、時間とともに変化を楽しむのもよいですね。

商品はこちら>>瑞泉酒造『尚覚 53度』

 

ソムリエ・焼酎利酒師・日本酒利酒師 田原宏章が選ぶ泡盛のオススメ20本

<プロフィール>

清酒メーカーの福光屋や三菱食品の商品部長を経て、2019年に南島酒販の執行役員に着任。ソムリエ資格や焼酎利酒師・日本酒利酒師を所持し、甘酒や清酒、ワイン、ビールなど様々な酒類の開発に携わる。

 

1.やんばる酒造『MARUTA 30度』

NHKの朝ドラちむどんどんの舞台となった沖縄本島北部のやんばる国定公園に隣接するやんばる酒造のお酒です。ちむどんどん放映の年貯蔵の20年12年6年の古酒を半分新酒を半分の割合で絶妙にブレンドした古酒ブレンド泡盛。

名前のMARUTAは地元で愛されていた「まるた」を海外発信も見据えローマ字表記に変更。このブレンド技術を持って翌年度泡盛品評会の最高賞である県知事賞を受賞。杜氏の池原文子さんは同年に2022年泡盛ブレンダーオブザイヤーに選ばれました。軽やかで飲みやすさもある中エイジングの一番良いところ引き出す泡盛ブレンドはやんばる酒造にとってもチャレンジでありましたがその記念すべき泡盛がMARUTAであり長年やんばるのお酒を飲み続けてきた地元の愛飲家からも多くの賞賛の声をいただくことになりました。この価格で飲めるなんてという声を多くいただいています。

 商品はこちら>>やんばる酒造『MARUTA 30度』

 

2.忠孝酒造『よっかこうじ 43度』

海外のバーサプライヤーに好まれる泡盛。理由は度数43度であること。価格が手ごろであることの2点です。アメリカやヨーロッパのバイヤーと会話しても答えはその2点だけ。逆を言うとそのニーズを満たしてくれる泡盛が数少なくその存在も知られていないということです。これは泡盛にとって大きな示唆であると考えています。よっかこうじは通常の倍4日間(96時間)かけて麹を作り、麹のハゼ込みを促すために黒麹菌が胞子を出さないように管理します。(胞子はハゼ込みの阻害要因)岩泡も白くなります。

その結果フルーティーで華やかな香り、滑らかな甘みを感じる味わいを生み出しており、癖や個性を前面に押し出してくる泡盛ではありません。カクテルのベースに合わせ易い甘みを感じる泡盛といえます。このニーズは確実に存在するので確実にとらえて必要なところに提供できるよっかこうじは貴重な泡盛です。

商品はこちら>>忠孝酒造『よっかこうじ 43度』

 

3.伊是名酒造所『金丸10年古酒 35度』

伊是名酒造と親しいという忖度を抜きにしてこの酒は秀逸だと思った。初めて口にしたのは泡盛を飲まないという知人の頂き物だったが、10年物で価格も決して安くはない酒だが、期待を裏切らない銘酒である。伊是名の酒にある独特の深みと切れのある飲み口。仕込み水、麹のハゼ込み具合、黒麹の胞子を飛ばさないので岩泡はグレー、発酵の見極め、泡盛メーカーとその所作も少し違うなと感じたが仲田杜氏が日本酒メーカーで研鑽を積まれてきたことが礎だとわかると納得がいく。

伊是名島は本当に美しい島で、ごみが見当たらないほど島の美化に力を入れている。本島北部からフェリーで50分程なので是非訪れてほしい。風土が人を育み人が酒を育む。伊是名の酒は島の風土そのもの。温かくふわりと包む味わい。吹き抜ける島風の爽やかさ。水割りもうまいが常温より少し冷やしめくらいが旨い。島の心を味わってみよう。

商品はこちら>>伊是名酒造所『金丸10年古酒 35度』

 

4.仲間酒造『宮之鶴 30度』

宮之鶴はその極めて少ない製造量から殆ど市場に出回らない泡盛と言われてきた。地元の酒と言われ地名の宮良から宮を取り千年続く酒として鶴を冠したブランド名を担っていいると聞く。造り手の前花さんは製造記録を細かく残し繊細かつ高い再現性を求めている。子煩悩な彼は泡盛を子供のように育んでいるのだろう。

石垣島の幻の酒ともいわれているが、前花さんはチャレンジ精神の強い造り手であり、宮之鶴を愛飲する地元の方々への供給を優先している。ある時供給が少なくなりお伺いしたところ機械をオーバーホールする資材が台風で遅れに遅れてしまったとのこと。でも前花さんは蔵を手直しする考える時間が取れて良かったと泰然としていた。宮之鶴は造り手の心を反映した大らかな酒とも言える。急がず慌てずでもしっかりと未来を見据えて良い原酒が出来たときにストックしていく。石垣島のドン・ペリニオンかもしれない。

商品はこちら>>仲間酒造『宮之鶴 30度』

 

5.石川酒造場『玉友 甕仕込11年古酒 2023』

石川酒造場は初代マスターオブブレンダーの石川由美子さんを有する会社として有名です。また沖縄で甕貯蔵をする会社はあるものの沖縄唯一の「甕仕込み」の蔵元です。甕仕込みは非常に手間がかかる上に製造量も多くないのですが2023年物は石川酒造所に貯蔵されている古酒から相性のいい3つの古酒を選定し11年19年と26年をヴァティングして、それぞれの長所を引き立て熟成の甘い風味を醸し出す古酒に仕上げています。最低年数が11年なので11年表記ですが所謂お買い得。甕仕込みの味わいが好きな愛好家にはたまらない逸品に仕上がっています。年数の高い貯蔵酒も合わせているのでアルコール度数は37度。

豆腐ようがなくてもチーズはおすすめ、ゴルゴンゾーラのようなブルーチーズを春巻きにしたり、椎茸と合わせて天ぷらに。ハードタイプのミモレットもからすみのような味わいで古酒によく合います。

商品はこちら>>石川酒造場『玉友 甕仕込11年古酒 2003』

 

6.八重泉酒造『黒真珠 43度』

沖縄県国税局鑑評会で優等賞・県知事賞を受賞常連とも言えるこの泡盛は石垣島の至宝と思える味わいです。老麹で仕込んだもろみを八重山に残る伝統的な直火釜で蒸留。粗濾過仕上げで泡盛本来の旨味があり、口に含むと香とともにふくらみを感じるそんな泡盛です。私が最初にこの泡盛を飲んだ時、粗濾過なのにスッとした喉越しがあり、度数の高さを感じさせないこの泡盛の魅力に取り憑かれました。

標高525mの於茂岳の中腹から湧き出ているナンガーラの水で仕込まれているためその特性が出ているのではないかと思っている。イカの塩辛やじゃがバターが合うと言われるが、おでんと出汁の相性が良い。八重山そば食べながら飲むと美味いんだという方はおそらくこの出汁の魅力を強く感じているのではないかと思えます。質の高い泡盛ですが日常の食べ物にその美味しさを感じれるのは最高の泡盛の一つではないかと思う。

商品はこちら>>八重泉酒造『黒真珠 43度』

 

7.比嘉酒造『残波プレミアム5年古酒 35度』

2014年から2019年の6年連続モンドセレクション金賞受賞。造りの継続性を評価するこの賞が示す通り残波の高いクウォリティーを垣間見ることが出来ます。2020年は連続受賞から優秀品質最高金賞となりインターナショナル・ハイクオリティー・トロフィーを受賞しています。残波といえば減圧蒸留でも名を馳せた蔵ですが、常圧蒸留の甕貯蔵古酒100%の5年古酒です。

何故35度なのかと思われる方も多いと思いますが、ベストな状態で品質維持しその特徴を際立たせるベストな度数なのだろうと思っています。甕貯蔵なので土由来のテロワールを感じさせ、チーズや燻製、蜂蜜や山椒を効かせた鰻料理、抹茶塩でいただく天ぷらなど美味しく頂けます。生姜の天ぷらも良いですね。胡椒の効いた手羽先など、色々な組み合わせがありそうですね。私的にはビターチョコレート口に含みつつ、ちょっと一杯がお勧めのスタイル。

商品はこちら>>比嘉酒造『残波プレミアム5年古酒 35度』

 

8.宮里酒造所『春雨ST 25度』

自然界には多くの「ゆらぎ」が溢れています私達の心臓の音、ろうそくの炎の揺れ、波の感覚、雨音。いずれも一定のようで実は予測できない不規則なゆらぎがあります。春雨はそのゆらぎを感じられる泡盛です。春雨ST(スタンダード)、その商品設計、基本コンセプトは春雨の基本という線上にあります。春雨は水割りであっても炭酸割りであっても「氷を入れては飲まない」を基本コンセプトに設計されています。

氷でグラスを冷やして、一旦氷を捨て、炭酸割りの場合は、冷たく冷やした弱炭酸を注いでからグラスの淵に沿ってビールの様に春雨STを注ぐ。注いでからはステアしないことを基本とします。グラスの中の泡盛にはゆらぎが生まれこの揺らぎこそが春雨の真骨頂なのです。割合は1:1でも3:7でも2:8でも旨い。度数が高いから美味しいという概念を突き破る商品設計になっています。極上の揺らぎを体感してみてください。

商品はこちら>>宮里酒造所『春雨ST 25度』

 

9.宮里酒造所『春雨ゴールド 30度』

2023年の酒屋が選ぶ焼酎大賞で優秀賞を受賞し、居酒屋さんが取り扱いたい泡盛No.1となったが、1升瓶のみの製造であり、各方面から小容量容器の販売が懇願されていた。今回600ml瓶(3号瓶)を販売することになり、居酒屋さんにとって朗報です。業務用の少容量はこのサイズのみ。春雨ゴールドは熟成感のある味わいをより深め代表銘柄である「カリー」よりも更に飲みごたえのある雑味のない濃醇な酒質に仕上げられています。上品なバニラと例えられる甘い香り。業務用に特化した一般酒なのに古酒にも似たなめらかな喉越しがその魅力です。

「熟成を重ね無くてもいい酒は出来る」との蔵元の思いの詰まった2年熟成酒。この蔵の5年古酒をイメージして仕込まれた熟成感。深い旨味とコクを持った泡盛の傑作との声も聞きます。冷やしたグラスに冷えたゴールドをビールの様に注ぐ時、春雨ゴールドのゆらぎの音が聞えてきませんか。

商品はこちら>>宮里酒造所『春雨ゴールド 30度』

 

10.池間酒造『瑞光12年 40度』

宮古島の池間酒造には、瑞光と低温醗酵で泡盛臭さを抑えた太郎の二つのブランドがあり人気があります。おすすめなのが10年以上の古酒ブランドである瑞光です。宮古島は沖縄で最もハードな硬水の島。逆にミネラル分も豊富。キレのある硬水の酒を低温発酵で醸す古酒に最適な造りが池間酒造の銘酒『瑞光』を生み出しているのだと実感できる。島酒の数々のイベントでも瑞光は高い評価を得ている。どうして40度なのかずっと考えているが、この年の最適な度数なのか欠減の関係かとも考えることしきりだが、40度という度数がこのお酒にベストマッチだと考えることにした。

宮古島北部は伊良部の漁港もあり、このお酒は魚料理や焼き物系の料理の味を引き立てるお酒である。味わいのバランスも良く宮古島の風習「オトーリ」で車座になって飲み続けられる飲み飽きしない銘酒なのだと感じる。

商品はこちら>>池間酒造『瑞光12年古酒 40度』

 

11.瑞泉酒造『おもろ10年古酒 43度』

2021年泡盛ブレンダーズイヤーを受賞した名手、伊藝壱明さんが醸している銘酒『瑞泉』。2017年ドイツで開催されたインターナショナル・スピリッツ・アワード(ISC)で金賞を受賞するなど国際的にも評価の高いお酒です。甕貯蔵の10年古酒でまろやかで長い余韻を感じます。沖縄の泡盛同好会でも会員が好んで口にする人気酒で、泡盛の古酒好きな愛好家は、こういうこなれたスムースな味わいが好きだと想像させる。ガツンと来るなら男酒のKingを選ぶでしょうが、おもろは芳醇な甕の香りとバニラ香りが見事に調和しています。

瑞泉の甕貯蔵泡盛は「牛肉にあう焼酎部門」で受賞したこともあり、焼肉や地鶏なども合わせてみると美味しくいただけます。ゴマの香り高い天ぷらを抹茶塩でつまみにして一杯というのもオツです。甕は土の性質を生むのでキノコや野菜系の料理も美味しくいただけます。

商品はこちら>>瑞泉酒造『おもろ10年古酒 43度』

 

12.松藤『赤の松藤 30度』

小生、3日麹とか好きなのですが、赤の松藤はお勧めの1本です。旧社名の崎山酒造廠とは何ともレトロな社名だと思われ方もおありだろうが1946年(昭和21年)に首里に100程あった蔵が終戦で燃え尽き、戦後県内で造られた五つの官営酒造廠(しょう)として当時首里に創業。現在の地に移って泡盛造りに心血を注ぐ今も悔しくも悲しい戦後の歴史に立ち向かってきた魂を忘れさせない企業名である。泡盛最盛期の頃、沖縄の地で始めて訪問した忘れられない蔵でもある。

東京農大出身の経営者らしく小川先生の花酵母にも関与が深く、黒糖酵母と3日麹の醸し出す赤の松藤をお勧めしたい。崎山さんは麹へのハゼ込みを大切にしているため黒麹の胞子の発生を抑え通常より1日多い3日麹を作り、仕込みをしている。当然岩泡は白。低温発酵で醸し、蒸留の時を待つ。種麹屋さんも同級生、奥様も研究者、計り知れない泡盛の追究者夫妻に幸あれ。

商品はこちら>>松藤『赤の松藤 30度』

 

13.今帰仁酒造『千年の響 43度』

樫樽貯蔵の長期熟成泡盛として有名。洋酒のような味わいと評されるが、華やかで樫樽貯蔵によるコク、まろやかさがり極めてスムースな味わいの泡盛で多くのファンを持つ。ブランデーにも似たその深い味わいは、ロックがオススメ。

食後のお酒としてポジショニングがあるものの、食中酒として飲む場合は水割りがおすすめ、炭酸割は微炭酸に限る。洋酒的なイメージの『千年の響』ですが、寿司や刺身、天ぷら等和食のベストパートナー。先ずは一杯飲んでみなはれ。

商品はこちら>>今帰仁酒造『千年の響 43度』

 

14.請福酒造『直火請福 30度』

泡盛に通じた人でないと蔵元名を何と読むのという声を耳にする。石垣島の名門蔵である石垣島の伝統の直火窯を持っているので直火請福がおすすめ。かつてウィスキー造りの主流であった直火窯。日本ではニッカウィスキーを想起する人も多いだろう。簡単に言うと高温加熱により新しい香りの成分が生まれ香ばしく力強いフルボディーの原酒が生まれる。確りとした旨味や高く香る香ばしさ。火加減が難しく手間がかかるといわれるがこの美味しさにはかなわない。

沖縄には島ラッキョウの天ぷらがあるが、なんとも相性が良い。直火による香ばしさとテイストが焼き物、揚げ物の味覚を引き上げる。石垣島は5月~9月にかけてカツオ漁の最盛期を迎えるがカツオのたたきもよく合う料理の一つである。直火の請福、価格も手ごろで毎日の晩酌に良いお酒として是非お勧めしたい。脂の乗った石垣牛のハンバーグなど美味しくいただける。

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15.池原酒造『白百合イヌイ 44度』

泡盛マニアには堪らない白百合イヌイ菌仕込み。戦前の泡盛製造に使われていた伝統の黒麹イヌイ菌で仕込み、手間をかけた粗濾過仕上げの力強くパワフルな泡盛です。2020年頃クラウドファンディングで立ち上げ当時7,000円台でしたが、世界最大の出品数をを誇るサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2021(SFWSC)において泡盛部門最高金賞(ダブルゴールド)とベストオブクラス(焼酎部門)のダブル受賞という快挙を果たしました。同時により多くの人に味わって貰うため製品化にあたりお求めやすい価格にしています。

その最大の特徴はオイリーな濃厚さの背後に酸のきいた爽やかさが確りとした骨格をつくり凛とした泡盛に仕上がっていることです。ジビエ料理や香辛料の効いた料理にも負けないそのパワフルさを絶賛。骨格を作る酸を感じられれば泡盛のプロ。炭酸割にもよく合うので憎いお酒です。

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16.米島酒造『美ら蛍 30度』

久米島の米島酒造の泡盛。販売店が限定しているため沖縄のどこでも買えるお酒ではありませんが、軽やかで干し柿のような甘い香りやかすかなミント香があります。酒造所近くが久米島蛍の生息地で名前の由来となっています。米島酒造の玄関には宮崎駿さんのサインがあり宮崎駿さんとも関わりのある久米島は海洋深層水を使用した「あたらない牡蠣」の完全陸上養殖地でもあり、久米島ブランド車エビ養殖にも海洋深層水を活用。自然を活かし自然を育む島として有名です。

米島酒造の泡盛製造の最大の特徴は蒸留器のスワンネックの傾斜とラインアームの形状にあり、撮影不可で社外秘。試行錯誤を繰り返し到達した米島酒造の泡盛造り、清酒酵母やワイン酵母などの試作も重ね、泡盛愛飲家の心をとらえて離しません。美ら蛍にはアペリティフを楽しむ魅力もあり、心洗われて自然を味わう覚醒の一杯として貴重な泡盛です。

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17.神村酒造『芳醇浪漫 守禮 35度』

神村酒造独自の芳醇酵母は、一般酒ながら熟成した泡盛古酒の二大成分「バニリン」が2倍、「マツタケオール」が10.5倍と飛躍的な生成・増大を示し、高い香と甘みを持つバランスの良い泡盛であり、一般酒の価格で古酒の味わいが堪能できる。一粒で二度美味しいというコスパの高い泡盛である。開発に携わったバイオジェットは泡盛のゲノム解析を行い麹の分類・系統図を発表した企業として有名で最近ではshimmerプロジェクトの製品分析を担う企業。

飲み方は水割りだけでなく人肌燗に近い30度程のぬるめの湯割りも試してみたい。うなぎの櫃まぶしを味わいながら一杯おつな時間の過ごし方ではないか。東京名物のもつ煮込みをつまみながらぐっと一杯。味わい深い名物をより美味しくする。芳醇浪漫は料理の引き立て役に相応しい。食中酒の泡盛としてお求めやすい価格で懐の深い芳醇浪漫をおすすめしたい。

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18.金武酒造『龍ゴールド 25度』

金武酒造といえば最初に想起するのが金武鍾乳洞と即答される方も多いでしょう。全長270m、深さ30m金武鍾乳洞は温度18度、適度な湿度のもと安定した貯蔵環境に13,000本の1升瓶が保管されている日本初の鍾乳洞古酒蔵として龍人信仰発祥の地であり、数か所の拝所を持つことでも有名です。まさに沖縄、自然と祈り、生命が躍動する魂の故郷。鍾乳洞蔵の歴史は1988年に遡ります神秘の酒「龍」沖縄のシンボルであり心の支えです。

しかし私がお勧めするのは、古酒ブレンドながら日常によく飲まれる『龍ゴールド』、古酒51%新酒49%の古酒ブレンドの泡盛です。他にも凄い酒が眠っているだろうにとの声もおありでしょうが、『龍ゴールド』。仕込み水は金武大川系の硬水を使い。発酵の切れの良さを産み。割り水には軟水を使い柔らかい喉越しを生み出している沖縄本島中部の銘酒蔵の生み出すお酒です。まずは飲みなはれ。

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19.神村酒造『暖流SHIP 30度』

神村酒造の渡久地工場長は泡盛好きからこの道を究めようと泡盛造りに入り込んだ魂の蔵人。神村酒造は秀逸な樽貯蔵の泡盛蔵として有名であり琥珀伝説はポピュラーであるが旨い。私的には弱炭酸の炭酸多めのハイボールがおすすめ。唐揚げだろうが焼き鳥だろうがお好み焼きだろうがなんでも相性がいい。私的にはまずは氷と薄めのハイボールを2〜3杯。さあこれから飲むぞというときに冷やしたトマトスライスに少量の塩とオリーブオイルで軽くつまみにしながら美味しい酒飲み環境を作るのに最適な泡盛だ。

食事のあとはロックでゆっくりと過ごせるお酒なので万能な味わい。ゆったりとした至福の時が過ぎて行く。グラスのふちに残る乾いた泡盛の残り香はチョコレートを思わせる。ナッツやドライフルーツも個人的には相性がいいと思っている。また違った味わいが感じられお勧めの一杯となる「時間を楽しむ泡盛」と言える。

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20.宮里酒造所『春雨18年古酒 43度』

シャトーペトリュスのクリスチャン・ムエックスに絶賛された古酒。華やかな香りとトロリとした舌触りと表現されるが、実際に味わってみると何とも言えず『旨い』それ以外にことばが見つからない銘酒である。すべてのバランスが絶妙なのである。発売時オークションに登場し十数倍の価格が付き、それは泡盛の世界の話ではないと急遽販売を中止したという経緯があります。昨年2回目の販売がありましたが東京の有名百貨店のサイトでも速攻で売り切れとなった銘酒です。

ワインのようにボトルごと冷やして、もしくはカラフェに今日飲む量を取りわ開けて冷やして、30分弱温度が上がってくるのを待って一口、至福の時間が広がります。唯この酒の可能性を見極める。その優れたバランスと心まで満たす味わいに浸る。18年物ですが、私には30年と思える至高の一杯と思えました。「最高です」という声が聞こえてきます。

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 shimmer企画担当 古謝雄基が選ぶ泡盛のオススメ20本

<プロフィール>

南島酒販入社後、泡盛ブランド「shimmer」を立ち上げる。全てのshimmer製品の企画に携わっており、これまでに企画開発した泡盛は20銘柄を超える。仕事上、ストレートでテイスティングすることが多いが、好きな飲み方は炭酸割り。

1.米島酒造『shimmer#6 久米島 清酒酵母まほろば吟仕込 40度』

青森県で大吟醸向けに開発された酵母「まほろば吟」を利用した泡盛で、カプロン酸エチルというフルーティな香りを強化したものとなります。今までも清酒酵母を利用した焼酎・泡盛はありましたが、蒸留の方式で「減圧蒸留」を利用しているものが大半を占めます。そんな中、本製品は常圧蒸留という方式で香りがありつつ、重厚な味わいを表現することができました。

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2.宮の華『豊見親古酒 30度』

宮古島の泡盛は「オトーリ」文化があるせいなのか、非常にドリンカブルなものが多いです。持論ですが、その土地のスナックに行けば、ドリンカブルな地酒があるということを持っており、宮古島のスナックにはこの『豊見親』が多く置かれていました。ゆっくり長く水割りで飲むにはもってこいの泡盛だと思います。

商品はこちら>>宮の華『豊見親 30度』

3.恩納酒造所『萬座ブラックマイルド古酒 25度』

コスパ最強の泡盛、といえばこの萬座になるでしょう。古酒表記があるので、最低でも3年古酒が入っており、25度と飲みよい度数で、shimmer online内で一番お財布に優しい価格です。泡盛の古酒感をお手軽に楽しんでみたい、という方にオススメしたいですね。

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4.米島酒造『美ら蛍 30度』

これは個人的に一番最初にハマった泡盛なので選びました。久米島の泡盛と聞くとあの有名な銘柄を思い出す方も多いと思いますが、実は久米島にはもう1社あるのです。ほぼ、島内消費がメインで本島でも見かけることが少ない銘柄ですが、少量高品質とはこのことか、という泡盛です。

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5.菊之露酒造『菊之露akari 25度』

大手泡盛メーカー、菊之露酒造が満を持してリリースしたakari。炭酸割り専用と振り切った商品設計ながらも、“専用”と銘打つだけあって、炭酸割りにしたときの飲みやすさは異常です。リンゴ酢などを少し入れて酸味をつけると、ずっと飲んでいられますね。

商品はこちら>> 菊之露酒造『菊之露akari 25度』

6.松藤『赤の松藤 30度』

泡盛製造で多く使われる酵母ではなく、一部の東農大出身者がいるメーカーしか使えない“黒糖酵母”で造られたのが、この赤の松藤です。どちらかというと濃い目の泡盛ですが、水割りにした時に赤の松藤にしかない甘い風味を感じることができます。

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7.多良川『琉球王朝 30度』

“スナック御用達の酒は飲みよい”理論でいくと、長年スナックでサーブされてきた絶対王者の一角がこの『琉球王朝』です。個人的には『美ら蛍』の次にハマった泡盛で、「やっぱ量を飲めるよな~」と思いながら、ボトルを開けていました。仄かな甘い香りと雑味のなさで、目立たないながらも酔いを回して飲み会を盛り上げてくれるボトルです。

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8.まさひろ酒造『まさひろミズナラ清酒酵母泡盛ブレンド 43度』

まさひろミズナラブレンド

こちらは沖縄ウイスキーフェスティバル限定で製造された特別なボトル。まさひろ酒造の保有するミズナラ樽で貯蔵された泡盛と清酒酵母泡盛をブレンドしたものとなります。樽の香りと吟醸香がバランスよくまとまっており、今まで飲んだことのない泡盛体験になるでしょう。

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9.忠孝酒造『忠孝ブラウン 30度』

忠孝酒造さんの銘柄は『よっかこうじ』や『夢航海』なども有名ですが、個人的にはこの『忠孝ブラウン』がバランス取れれて好みです。技術力の忠孝酒造さんならではの香りとドリンカビリティが両立され、過去に忠孝酒造さんとの飲み会でボトルを開けた記憶があります。やはり、めちゃくちゃ飲んだ銘柄は記憶に残るものですね。そこからの推しです。

商品はこちら>>忠孝酒造『忠孝ブラウン 30度』

10.比嘉酒造『残波プレミアム5年古酒 35度』

残波といえば、泡盛出荷量No1メーカーで知られ、居酒屋でもよくお見かけするのではないでしょうか。そんな残波ブランドのミドルクラス泡盛がこちらの残波プレミアム、通称『残プレ』です。残波プレミアムは青と緑がありますが、オススメは緑の方。残白・残黒にはない味わいに驚かれるでしょう。やはり大手は繰り出す技が多彩だなぁと感じる一本です。

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11.伊是名酒造所『尚円の里 30度』

今、新進気鋭の泡盛製造者はどこかと聞かれたら、通が答えるのは伊是名酒造所でしょう。伊是名島産の米で製造した『尚円の里』は、まさにThe Rice Spirits。仕事柄、海外のバイヤーと話すことがあるのですが、海外ウケがめちゃくちゃ高いですね。やはり、こうしたゴリゴリの米感のある泡盛がキャッチーなのかもしれません。ちなみに、shimmer#13は、この尚円の里の44度仕様とよりハードリカーとして研ぎ澄まされたものとなってます。

商品はこちら>>伊是名酒造所『尚円の里 30度』

12.伊是名酒造所『マイルドいぜな島 20度』

炭酸割り泡盛でオススメされがちなのが減圧蒸留泡盛なのですが、もうちょっとキック感が欲しいときには『マイルドいぜな島』が良いんじゃないかと思います。20度と低めの度数設定ながらも伊是名酒造所ならではの骨太な味わいをほのかに感じます。

商品はこちら>>伊是名酒造所『マイルドいぜな島 20度』

13.瑞穂酒造『ender 25度』

泡盛初心者にオススメの泡盛って…と聞かれた際に、私がとりあえず推すのがコチラ。天然吟香酵母を利用した日本酒のような香りがする泡盛です。25度とマイルドな度数設定と減圧蒸留によるポップさがあるので、減圧米焼酎などが好きな方はすぐに泡盛にもコンバートできると思います。

商品はこちら>>瑞穂酒造『ender 25度』

14.北谷長老酒造工場『PREMIUM一本松 35度』

 泡盛初心者が色々飲んでみて、次に行く銘柄で多いのが北谷長老酒造工場さん。これまでブレンド泡盛を出したことがなかったのですが、2023年にはじめてブレンド泡盛をリリースしたのが、この『プレミアム一本松』。北谷長老さんは13年古酒から始まるので、少し価格帯がミドルクラスになりがちですが、この『プレミアム一本松』なら普段飲みに最適な価格で北谷長老の味を楽しむことが出来るでしょう。

商品はこちら>>北谷長老酒造工場『PREMIUM一本松 35度』

15.伊平屋酒造所『照島 30度』

『マイルド伊是名島』よりももっとキック感がある炭酸割りが欲しい、という方にはこの『照島』の炭酸割りをおすすめしたいです。伊是名島の隣りにある伊平屋島の泡盛ですが、伊是名酒造所の泡盛は古酒っぽい複雑なビターさも感じる一方、こちらはあまりないので飲みよい炭酸泡盛ですね。本島内の飲食店でもあまり見かけないので、もし見つけたら試してみてください。

商品はこちら>>伊平屋酒造所『照島 30度』

16.伊是名酒造所『shimmer#1 常盤 汲水歩合130% 44度』

記念すべきshimmerの第一弾『常盤』です。米国の酒類コンペSFWSC2023での最高金賞受賞酒の多くが古酒である中、一般酒で唯一受賞したのがこちら。私が伊是名酒造所を新進気鋭の製造者だと語る所以です。数年寝かせた古酒とタメを張る一般酒を1ヶ月で作り上げる技術力とセンスは泡盛業界を牽引するものになると感じています。そんな、伊是名酒造所の記念作がこちら。

商品はこちら>>伊是名酒造所『shimmer#1 常盤 汲水歩合130%仕込 44度』

17.菊之露酒造『shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上』

菊之露酒造の男気が詰まった一本。令和の時代のこの泡盛をリリースするのか。。。というほどのゴリゴリの泡盛です。メーカーの許容できる最低限の濾過のみを行い、高級脂肪酸マシマシで入った、熟成させるならフーゼル油の手入れもお客様でしていただくという完全フルマニュアルの泡盛です。今飲むか、フルマニュアルで自分好みの泡盛に仕上げるか、というマニアには堪らない仕様になっています。

商品はこちら>>菊之露酒造『shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上 44度』

18.神村酒造『shimmer#17 暖流3年貯蔵 Mead Cask Finish 47度』

新ジャンル「スイーツ泡盛」を標榜出来るんじゃないかと個人的に思っている一本です。もしかすると本気で歴史が変わるのではと。蜂蜜と水と酵母で造られる醸造酒、ミードを熟成させた樽で神村酒造さんの暖流をカスクフィニッシュしました。甘い香りが評価される泡盛ですが、ミードと交わることでココまで新たな味わいになるかと感動した一本です。

商品はこちら>>神村酒造『shimmer#17 暖流3年貯蔵 MeadCaskFinish 47度』

19.やんばる酒造『MARUTA 30度』

沖縄本島最北端の酒造所、「やんばる酒造」初のブレンド酒。複数の泡盛がブレンドされており、高コスパ泡盛の一つに数えられる一本じゃないでしょうか。ブレンド担当者の1人曰く、コーラ割が最高だそう。ぜひ試してみてください。

商品はこちら>>やんばる酒造『MARUTA 40度』

20.やんばる酒造『まるたマイルド 20度』

グリーンボトルと黄色いキャップ、そしてラベルの雰囲気といった“いなたさ”を感じる泡盛がこの『まるたマイルド』です。やんばる酒造のある北部は自然が多く残る地域。そんな地域の地元で飲まれている酒は、やはり普段のみに最適ですが良い意味で昔ながらの荒々しさも残る泡盛です。

商品はこちら>>やんばる酒造『まるたマイルド 20度』

 

蒸留酒専門バー『Bar Tasting Club』オーナー儀部 頼人が選ぶ泡盛のオススメ20本

<プロフィール>

那覇市泉崎にてあらゆる蒸留酒を取り扱う蒸留酒・泡盛専門店、「Bar Tasting Club」のオーナー。TWSC公認審査員経験もあり、世界中の蒸留酒から泡盛の新酒・古酒まで幅広く精通し、泡盛の魅力を伝えている。

 

1.伊是名酒造所『マイルドいぜな島』

私に低度数泡盛に対する認識を改めさせた一本。沖縄本島北部の風光明媚な小さな島で造られる泡盛。

20度と言うやわらかなアルコール感でありながら、トフィーの様な香りにしっかりとした旨口の味わい。「40度辺りがうま味のメインだ!」と思っていた私があまりに感動し、その後お店のカウンターの正面に置いてお客様に紹介するようになりました。泡盛古酒専門バーのマスターが自信を持ってオススメする一本です。

 商品はこちら>>伊是名酒造所『マイルドいぜな島』

 

2.瑞穂酒造『ender 25度』

今も首里の地で泡盛を造り続ける瑞穂酒造。伝統的な製法のみならず、いろいろな新技術の開発を行ったり、ラムやジン等、多種多様なお酒も製造しています。その中でもエンダーは早い時期に開発された銘柄の一つ。 日本酒の様な香りを生み出す「吟香酵母」を使用し、伝統的で野性味のある泡盛とは対照的な、スッキリとした清々しい香りが特徴的です。多くの日本人にとって素直に受け入れられる香りと味わいは、水割りでも炭酸割りでもさらっと飲めてしまう美味しい泡盛です。

商品はこちら>>瑞穂酒造『ender 25度』

3.米島酒造『美ら蛍 30度』

銘水で知られる風光明媚な久米島町。小さな島ながら、酒造所が二つもある泡盛の島でもあるのです。その銘水で仕込まれた米島酒造の「美ら蛍」。

古酒ブレンドのお酒でロックで良し、炭酸割りで良しとどんな飲み方にも合わせられる優等生。泡盛界随一のボトルデザインと評される龍と蛍が舞うボトルは贈答品にも最適♪ バーコードも泡盛甕のデザインになっていますよ♪

商品はこちら>>米島酒造『美ら蛍 30度』

 

4.松藤『赤の松藤 30度』

ある意味で「究極の泡盛」と呼ぶのにふさわしいのがこの「赤の松藤」です。なぜなら、いわゆる「一般酒」でありながら、国際的な品評会で最高賞に輝くという、「造り」そのものを極限まで突き詰めているからです。

特別な使用許可が下りないと使えない「黒糖酵母」を使用し、松藤専属の杜氏集団が醸す、甘さと旨さが混然一体となった、まさに職人技の粋を極めて作られた銘酒です。

商品はこちら>>松藤『赤の松藤 30度』

 

5.やんばる酒造『まるた 30度』

やんばる酒造の「まるた30度」は「泡盛はこういう環境で造ってほしい!」という酒飲みの期待を具現化した様な、世界自然遺産の山間で造られています。素朴ながら、それでいて華のある泡盛はやんばる酒造の代表銘柄で、造られた大半は大宜見村内で消費され、市場に出回るのはごく一部。そんな貴重な泡盛ですが、お値段は意外にリーズナブル。村人達の酒盛りを想いながら飲むまるたは、古き良きご近所同士のふれあいを感じさせます。

商品はこちら>>やんばる酒造『まるた 30度』

6.請福酒造『やいま 30度』

泡盛はインディカ米(タイ米)で造られるのが一般的ですが、国産米である、八重山産ひとめぼれを100%使用して造られた泡盛がこの「やいま30度」です。西表島の湧き水を仕込みに使い、石垣島の清福酒造で製造するなど、八重山諸島のテロワールが感じられる味わいになっています。国産米はやはり豊かな甘みがあり、インディカ米とは一味違う高級感が有ります。

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7.石川酒造場『玉友龍 44度』

マニアの間では通称「フォーティフォー」と呼ばれる石川酒造場の「玉友・龍」。泡盛は酒税法上アルコール度数45度以下にしなければなりません。 一般的に、各メーカーはマージンをとって43度で販売していますが、リスクをとってギリギリの44度で出すというのは並々ならぬ思いがあってこそ。荒濾過・無加水で瓶詰めされた濃い一本。そのまま味わっても良し。熟成させてから飲むのも良し。玄人好みの泡盛です。

商品はこちら>>石川酒造場『玉友龍 44度』

 

8.宮の華『豊見親古酒 30度』

宮古島に旅をした「うるさ型の酒飲み」が一度は口にし、必ずファンになってしまう「わかっている人」の酒。 昔から「酒飲みの島」として知られる伊良部島で鍛え上げられた品質はイヤミのない個性が特徴です。高い香りと豊かなコク、そして切れ味は本格派の泡盛として宮古島地区を代表する銘柄の一つでしょう。 ストレートでもロックでも水割りでも、飲み方を問わず最高の満足感を与えてくれるでしょう。

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9.神村酒造『琉球大学の泡盛 30度』

研究機関である琉球大学と民間研究所のバイオジェット、製造元の神村酒造がタッグを組み現代に復活させた泡盛黒麹菌「琉古株」は、1935年に泡盛もろみから分離・保管されていた株で、現在用いられている泡盛黒麹菌株とは最も古い時代に分岐した株とされています。味わいも泡盛らしいしっかりとした印象。甘く香ばしい濃厚な風味が楽しめます。レギュラー商品として販売を続けて欲しい一本です。

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10.松藤『Inui1910 43度』

蒸留所の裏山から流れ出る豊富な天然水が集落一帯を潤し、豊かな田園地帯を形成している金城伊芸区。その磨き抜かれた天然水で仕込む「職人集団」の醸す酒、「松藤」。より個性の強い味わいにしようと、一般的な泡盛ではほとんど使われない黒麹菌である「イヌイ菌」を使用し、通常よりも仕込み水を遥かに少なく抑え、「濃厚」に造られたモロミを蒸留したこの「Inui1910」はもう「甘みのオバケ」。クリームブリュレやキャラメルの様な濃厚な甘さを楽しむ事が出来ます。でも安心してください。糖質は0ですよ♪

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11.恩納酒造所『萬座10年古酒 40度』

美しい海岸線が有名で、高級ホテルが立ち並ぶ恩納村の小さな集落の中でひっそりと泡盛を造り続ける蔵。それが恩納酒造です。 しかしながら、通を唸らせるその味わいはまさに「本物」。1970年代から続く、10年以上の古酒を仕次しながら熟成させ製品化するこの「萬座10年」はまさに泡盛文化の結晶。正直、こんな安値で売るべきではないと私は思いますが、そこも無欲恬淡な恩納酒造が支持される所以なのではないでしょうか。

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12.瑞泉酒造『瑞泉古酒(甕貯蔵)43度』

酒甕に入れて熟成させるのが泡盛のイメージですが、実は甕熟成の泡盛をレギュラー商品として出している蔵元はほとんどありません。それは品質を一定化するのがとても難しいからです。 それを定番商品としてラインナップする瑞泉酒造の技術力の高さはさすがとも言えます。甕熟成由来の独特のニュアンスと、意外にも葉巻との組み合わせが絶妙。嗜好品同士のマリッジもお楽しみください。

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13.津波古酒造『太平古酒 40度』

津波古酒造の象徴とも言うべき銘柄です。年数表記は無く「古酒」とだけ表記されています。しかしながら、実はこの太平は出荷した分、新たに泡盛を次ぎ足す「仕次」の技法を40年前後繰り返してきた凄い泡盛なのです。 それはまるで老舗鰻店のタレの様。酒税法上、年数表記が出来ないのですが、とんでもない古酒がリーズナブルなお値段で楽しめる、超オススメの一本です。まるでカスタードクリームの様な甘い香りに酔いしれてください。

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14.新里酒造『琉球8年 43度』

これはもうめちゃくちゃにレアな商品。正直「販売する」という事自体が奇跡な一本。文句なしに「絶対買っておきたい」ボトルです。超絶熟成されていますので、飲まれた方は泡盛に対する概念が変わるかもしれません。 素晴らしいバニラ香り・メイプルシロップ香に感動すると思います。飲まれる際はもちろんストレートで。注いだ後10分は置いてからお楽しみください。絶対に感動します。

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15.宮里酒造所『春雨ラメ 43度』

泡盛界の裏ボス。圧倒的なパフォーマンスを誇りながら決して大々的な宣伝をしない蔵元。それが宮里酒造所。膨大なデータと経験の蓄積により、新酒でさえもまるで長期熟成された古酒の様。 黒麹菌の持つ力を極限まで引き出すその技法は門外不出。いまだかつて麹室を見た人は居ません。海洋博覧会・沖縄サミット等でVIPに振舞われた実績はその素性の良さを如実に表していると思います。完璧な一本。

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16.北谷長老酒造工場『北谷長老 沖縄県知事賞受賞記念ボトル16年 44度』

北谷長老悲願の泡盛鑑評会「県知事賞」に輝いた渾身の一本。 秘蔵のタンクでなんと16年もの熟成をかさね、満を持してボトリングされました。酒質は圧倒的なバランス感で、まさに泡盛鑑評会の最高賞「県知事賞」に値する酒質となっています。ひとくち目から素晴らしい香りと味わいを楽しめます。ぜひストレートかロックで味わっていただきたい逸品です。

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17.米島酒造『shimmer#7 久米島 ワイン酵母Elegance仕込 40度』

沖縄本島の西に浮かぶ、豊かな水資源を持つ久米島。その銘水はミネラルウォーターとして広く流通している程。 その久米島の自然で磨かれた水を使い、仕込みを行っているのが「米島酒造」今回は米島酒造初の試みとして「ワイン酵母」で泡盛のモロミを醸してみたという意欲作。 以前産学連携で造られたことが有りましたが、その時の泡盛が数年の熟成を経てキャラメルの様な甘い香りに変化していました。2本ご購入いただいて、1本はぜひ熟成させてお楽しみいただきたいと思います。

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18.菊之露酒造『shimmer#8 菊之露 保安濾過仕上』

泡盛の本場沖縄で、一、二を争う人気銘柄の「菊の露ブラウン30°」その銘酒の元酒であり、菊之露酒造の全てが凝縮された一本。言わば「秘伝のレシピ」そのものとも言えるお酒が400本限定とはいえ「発売されている」という奇跡。 だって、「この通りに作れば売れる」のが保証されている源泉を味わえるというのだから贅沢な話。私も200本くらい「手詰め」で瓶詰めを手伝った思い入れ深い一本です。

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19.松藤『shimmer#18 松藤 黒麹菌イヌイ株泡盛1号酵母仕込原酒 47度』

私の中で「泡盛、新酒でも美味しく作れるやんけ革命」の原点となった伝説の泡盛「荒濾過松藤」を「泡盛一号酵母」で強化した超ド級の一本!今まで「古酒こそが至上!」と思っている皆様、感動すら覚えるハズです。 静かなるプロ集団、松藤杜氏群が造り出す汲み水率を極限まで切り詰め、超濃厚に醸したこの泡盛は絶対に外せない逸品。今の時点で味わっても美味しいですが、これが古酒になると一体どれ程の酒になるのか。末恐ろしい気がします。

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20.恩納酒造所『shimmer#19 萬座原酒 南島1号酵母保安濾過仕上 47度』

泡盛界隈の「玄人」の酒。面倒くさそうな「自称泡盛通」に「どこの泡盛が好きなんだい!?」と酒場のカウンターで絡まれたときに「色々好きですが、特に萬座がお気に入りですね」と答えれば「お、おう、、、」と引き下がってくれるでしょう。 その証拠に、アジア最大級の酒類品評会「2024東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」で泡盛部門にて新酒で「ベストオブベスト」を叩き出しました。宣伝広告をほとんどしない素朴な蔵元ですが、その実力は万人が認めるところです。

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 まとめ

今回の記事では100本の泡盛を紹介しました。普段の晩酌に最適なものから特別な時間にゆっくり飲みたいものまでバラエティ豊かな泡盛だと思います。ストレートやロック、水割り、炭酸割りなど様々な飲み方で楽しめるのが蒸留酒の面白さです。この記事を読んで自分の好みの泡盛を見つけてみてくださいね。

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